速報 > 国際 > 記事

独ダイムラー、米ウーバーと提携 「ロボットタクシー」実現へ

2017/2/1 4:29
保存
印刷
その他

 【フランクフルト=加藤貴行】独ダイムラーは31日、ライドシェア(相乗り)大手の米ウーバーテクノロジーズと自動運転分野で提携すると発表した。ダイムラーの自動運転車を、ウーバーの相乗りサービスに供給する。自動運転車と相乗りは親和性が高いとされる。両社の提携で無人でヒトを運ぶ「ロボットタクシー」の実現に近づきそうだ。

ダイムラーの自動運転コンセプト車(15年9月、フランクフルト)=AP
画像の拡大

ダイムラーの自動運転コンセプト車(15年9月、フランクフルト)=AP

 両社はサービスを「数年内」にウーバーの世界規模のネットワークで始めるとしており、時期や規模などの詳細は明らかにしていない。ダイムラーは2020年に自動運転車を市販する計画を表明済みで、同じ時期にサービスを始める可能性もある。

 ダイムラーは昨年市販した新型「メルセデス・ベンツEクラス」で部分的な自動運転機能を搭載した。またトラックやバスの自動運転も実証中だ。ダイムラーの技術と、ウーバーの予約や顧客・ドライバーの管理機能を組み合わせ、新たな移動手段を提供する。

会談するダイムラーのツェッチェ社長(右)とウーバーのカラニックCEO(左)(昨年6月、ベルリン)
画像の拡大

会談するダイムラーのツェッチェ社長(右)とウーバーのカラニックCEO(左)(昨年6月、ベルリン)

 ウーバーは昨年8月、スウェーデンのボルボ・カーと自動運転車の共同開発で提携した。両社で3億ドル(約340億円)を投じ、ボルボ車にウーバーが開発したシステムを搭載して実証走行を始めている。今回はダイムラーが開発した車両をウーバーが使う形になる。

 ダイムラーは子会社に西欧のタクシー配車アプリ大手、独マイタクシーを持つ。配車アプリでウーバーは明らかな競合だが、自動運転を使ったサービスの広がりを重視しウーバーとも提携する。

 ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長とウーバーは昨年6月、ベルリンのイベントでトラビス・カラニック最高経営責任者(CEO)と会談。互いの関係を「フレネミー(友達と敵を組み合わせた造語)」と表現した。これまでもIT(情報技術)企業との提携に柔軟姿勢を示しており、配車アプリの「敵」とも手を組んだ格好だ。

保存
印刷
その他

電子版トップ速報トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる、業界がみえる。非上場企業を含む4200社、67業界のニュースとデータを網羅

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 7:01
7:00
東北 7:01
7:00
関東 7:01
7:01
東京 7:00
7:00
信越 7:00
7:00
東海 7:01
7:01
北陸 6:00
5:50
近畿 6:00
6:00
中国 6:00
6:00
四国 6:00
6:00
九州
沖縄
2:00
1:47

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報