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学生による学科紹介

4年生になると「研究室」に配属されます。
今までは、皆で同じ授業を受け同じ問題を解いてきたのが各人で「自分は何をしよう」と考える初めての経験です。4年の前期に3研究室に仮配属、どの研究室に行こうかじっくり検討、4年の後期は本配属、卒業研究を行います。
そして、大学院に入ると、研究が生活の中心になっていきます。

平木研究室 | 教授:平木敬、助教:菅原豊、助教:入江 英嗣
短い説明
研究室の基本テーマは計算の高速化であり、ハードウェア、アーキテクチャ、基本ソフトウェア、プログラミング言語、アルゴリズム、アプリケーションなど計算機が関わる全ての側面から、高速化の研究をすすめています。

1. 計算機を非常に多数並列に動作させて高速性を達成する並列分散計算機システム
2. 並列度の高い超並列分散計算システム

平木先生にききました

情報システムの最も大きい特徴は、持続する高速化です。これが次々と新しい世界を現出させます。平木研究室は、今後の情報システムの高速化に貢献することを最も大きな課題と考えています。現時点では、超高速になったネットワークと計算システムをどのように用いて、真に高速な情報環境を築くかが課題と考えています。また、平木研究室では大型のプロジェクトを行う場合に大学院生が直接開発を担当することのないシステムを用いています。従って、研究テーマの選択には大きい幅を持たせることが可能です。

現在ある計算システムはもう、十分に早く、これを著しく上回ることは困難だと、いつも感じることが普通です。しかし、時がたてばいつのまにか、10倍、100倍に性能は上がります。その一部を、自らの手で貢献したいと考える人は平木研にベストマッチしています。
入江助教にききました
Q1) 平木研の研究の対象は何ですか?

コンピュータシステムの高性能化に関することならなんでも。


Q2) プロジェクトがあれば紹介していただけますか?

「GRAPE-DR」プロジェクトが進行中。
カスタムメイドで作成した高性能計算チップと、世界一の高速ネットワーク技術を駆使して、世界に先駆けて2PFLOSシステムを実現します。


Q3) 平木先生はどのような方と思いますか?

明確なビジョン、魅力的なアプローチ、細部まで見逃さない正確さ、研究進行の素早さ、どこをとってもユニークなお人柄。
嗚呼、フロントランナーかくあるべし。


Q4) 平木研の特徴は何だと思われますか?

怪しげな基板やらチップやら人物やら、「ここにしかないモノ」がごろごろ。


Q5) 平木研にくると、学生にとってどのような点が良いでしょうか?

ユニークな方々に囲まれつつ、実装までを含めた最先端の研究。
話のネタに困らない生活が送れます('-'*
部屋の雰囲気は案外まったり。


Q6) どのような学生に研究室に来てほしいですか?

コンピュータに興味のある人なら、どなたでも楽しめると思います。
贅沢を言えば、美味しいお菓子を作れる人がいると嬉しいなぁ(これ、質問の意図と違いますね、すみません)。


Q7) どのような知識が必要でしょうか?

必要知識は駒場四学期のカリキュラムで網羅していますので心配はありません。
秋葉をうろつく趣味や、端末の前で何かをする趣味はそれなり役に立ちそうです。


Q8) 演習3(研究室まわり)の課題を教えていただけますか?

今年は、
・intelの最近のCPUアーキテクチャがどうなっているかをレポートする
・高速ネットワークボードの内部ロジックをいじってみる
・PCIxデバイスのデバイスドライバを書いてみる
・コンパイラ最適化の基礎を調べる
等々です。学生さんの興味に合わせて課題決めをしています。
菅原助教にききました
Q1) 平木研での研究の対象はなんでしょうか?

研究室では,コンピュータの処理を高速化する方法をあらゆる角度から研究をしています.
コンピュータが広く使われている現在,科学技術の進歩から日常生活を便利にする事までコンピュータの処理速度に左右されており,その高速化は非常に重要になっています.
Intel や AMDより100倍速いプロセッサを作るにはどうすれば良いか,インターネットからファイルをダウンロードする速さを今の1000倍にするにはどうすれば良いか,例えばこういった問題を今まで研究室では扱ってきました.

Q2) プロジェクトがあれば紹介していただけますか?

Grape-DR というスーパーコンピュータを作るプロジェクトがあります.
1チップで512GFLOPS(1秒間に浮動小数点演算を5120億回できる)の処理速度を持ち,これを多数集積してシステム全体としてPFLOPS(同,1000兆回)台の性能を持つスーパーコンピュータを構築することを最終目標としています.
また,10ギガビット・イーサネット(毎秒100億ビットのデータを転送できる)などの高速ネットワーク上で効率よくデータを転送する方法を研究するプロジェクトがあります.
当研究室でインターネット上におけるデータ転送速度記録をいくつか保持しています.

Q3) 平木先生はどのような方と思いますか?

比較的学生の意向と自主性を重視してくれる方だと思います.特に,多少変わった研究テーマなどでもサポートしてくれると思います.

Q4) 平木研の特徴は何だと思われますか?

研究テーマなど自分の裁量で決められる自由度が大きいことと,実験装置など設備面で恵まれていることが特徴と思います.

Q5) 平木研にくると、学生にとってどのような点が良いでしょうか?

コンピュータシステムに対する深い洞察力が得られ,自分で洗練されたコンピュータシステムを設計・構成する能力がつきます.これだけのスキルが得られるところは日本(おそらく世界でも)限られており,この分野を引っ張っていく人材として活躍することができるでしょう.
事実,研究室を卒業された先輩方の多くが研究機関・企業などで中核的な仕事を任されています.

Q6) どのような学生に研究室に来てほしいですか?

コンピュータが好きな方,難しいことに挑戦する気概を持った方に来てほしいと思います.

Q7) どのような知識が必要でしょうか?

プログラミングの知識はあった方が良いです.特にC言語あたりは少し知っていたほうが良いでしょう.
アセンブリ言語プログラミング,コンピュータの自作,Linuxの運用などの経験があると有利かとは思います.ただし,情報科学科に来るまでこのような経験が無くともすばらしい活躍をしている方も多数いますので,努力しだいとも言えるかと思います.

Q8) 演習3(研究室まわり)の課題を教えていただけますか?

いくつか例を挙げます

・コンパイラを作ったり,既存のコンパイラを改造したりする
・LinuxなどのOSを改造して処理性能を上げる
・GRAPE-DRの基板を使って何か計算をさせる
・高速ネットワーク(10ギガビット・イーサネットなど)上でのデータ転送性能を測る.必要があればチューニングして速度向上を狙う.
・FPGAを使って速いCPUを作ることに挑戦する

※コンパイラ:C言語やJAVAなどで書かれたプログラムをCPUが理解できる命令列(機械語)に変換するソフトウェア
※FPGA:中身の回路を電気的に書き換えられるLSI.
色々なロジックを流し込んでテストできるので研究用途には最適

谷田直輝さん(M1, 30期)にききました
Q1) あなたの研究の対象はなんでしょうか?

- ハードウェアアクセラレータ
- 高速なストレージデバイス

Q2) 平木研の特徴は何だと思われますか?

ソフトウェアからハードウェアまでみんな自分の好きなことをやっていて楽しそうです。
コンピュータの好きな人が集まっていて、和気あいあいとした雰囲気です。

Q3) 平木先生はどのような方と思いますか?

「より速いコンピュータ」に対する夢を感じます。

Q4) 平木研にきて、どのような点が良かったでしょうか?

ハードウェア周りの知識や技術も習得することができるところです。また、休憩中に周りの人が詳しい分野について話しているのを聞いているだけで、自分がパワーアップできます。

Q5) その他、なんでも研究室について宣伝してください

コンピュータが好きな人にとってはパラダイスだと思います。