文化の都ならではの行事を 京都で国際博物館会議へ初会合
2019年9月に開催される「国際博物館会議(ICOM=イコム)」京都大会に向け、京都府や京都市、京都国立博物館を中心メンバーとした京都推進委員会が31日発足し、初会合を平安神宮(左京区)で開いた。府と市が拠出する8千万円を充て、大会の関連企画や特別行事を展開することで合意した。
京都大会に向け、国レベルでは昨年6月に運営を担う組織委員会を設けた。京都推進委員会では、期間中の開幕パーティーや国内での視察、交流行事のほか、事前イベントを手掛ける。
初会合では、フランス・パリに本部を置くICOMが定めた大会テーマ「文化のハブ(結節点)としての博物館」「伝統からの未来」を確認した。開催地である京都の博物館や美術館の取り組みとして、多言語対応やスタッフ拡充といった国際的な魅力の向上▽京都ならではの芸能や祭事と連携・連動した特別な行事▽伝統産業の体験プログラム-を行う方針を決めた。
推進委員長の佐々木丞平・京都国立博物館長は「文化への感度が高く、影響力を持つ人が参加する。京都や日本の文化を感じてもらい、各国に持ち帰ってもらうことが文化発信になる」と協力を呼び掛けた。
ICOMは1948年から、3年ごとにミュージアム関係者が集う世界大会を開いている。日本初開催となる京都大会は19年9月1~7日、国立京都国際会館(左京区)をメイン会場に催され、約3500人の参加者を目指している。
【 2017年01月31日 23時23分 】