「狂犬マティス」の呼称やめて…韓国国防部が記者団に要請

マティス米国防長官のあだ名「狂犬」…同盟国への礼儀に欠ける呼称
「狂犬」のあだ名、マティス長官も嫌い?

 韓国国防部(省に相当)は、2月2日に来韓するマティス米国防長官について、「狂犬」というあだ名を記事で使用しないよう記者団に要請した。

 国防部の関係者は31日「同盟国の長官に対する礼儀という意味で、このようなあだ名の使用を控えてほしい。マティス長官もトランプ大統領に対し、このあだ名を使わないよう丁重に要請したと聞いている」と説明した。

 この関係者は、あだ名使用の自制が米国からの要請ではなく、韓国国防部の判断で決めたことを明らかにした。

 国防部の別の当局者は「マティス長官が(今日の韓民求〈ハン・ミング〉長官との)電話会談で話した様子では、そのような(狂犬のような)雰囲気は感じられなかった。冷徹で思慮深い紳士的な声だった」と話した。

 マティス長官は退役海兵隊大将で、ストレートな物言いと攻撃的な性格で「狂犬」の異名をとり、米国のメディアを通じて広くその名が知れ渡った。トランプ大統領も昨年12月1日に「狂犬マティスを国防長官に内定した」と述べた。

 米紙ニューヨーク・タイムズは1月26日、「トランプ大統領は事あるごとに『狂犬』という呼称を使っているが、マティス長官はこのあだ名を好んでいない」と報じた。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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