島根県立大1年だった平岡都さん=当時(19)=が2009年に行方不明となり、広島県の山中で切断された遺体が見つかった事件で、松江地検は31日、事件直後に交通事故で死亡し、16年12月に殺人や死体遺棄などの容疑で書類送検された島根県益田市の会社員矢野富栄容疑者=同(33)=を容疑者死亡で不起訴処分にした。
事件発生から7年余りで、動機などが未解明のまま捜査は終結した。島根、広島両県警は島根県警浜田署に設置していた合同捜査本部を解散した。
記者会見した地検の吉浪正洋次席検事は「必要な捜査は尽くされた」と述べ、矢野容疑者が単独で起こした事件と認定したが、関係者のプライバシーなどを理由に根拠の説明は避けた。(2017/01/31-17:13)
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