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島根女子大生殺害容疑、事故死の男不起訴に

2017/2/1 1:33
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 2009年11月に広島県の山中で島根県立大1年、平岡都さん(当時19)の切断遺体が見つかった事件で、松江地検は31日、殺人と死体損壊・遺棄の疑いで書類送検された島根県益田市の会社員、矢野富栄容疑者(同33)を容疑者死亡で不起訴処分とした。遺体発見の直後、同容疑者は交通事故で死亡した。事件は発生から7年余りで捜査は終結した。

 松江地検は、同容疑者のデジタルカメラや記録媒体にあった平岡さんの遺体、首を圧迫された痕跡など計57枚の画像や知人に「大変なことをした」と話した点などの間接証拠から、同容疑者以外の第三者による関与はないと判断した。

 松江地検幹部は「単独犯であることは間違いない。生存していれば起訴できるだけの証拠はあった」としている。平岡さんの遺族にも不起訴処分を報告したという。

 矢野容疑者は、平岡さんが行方不明になった09年10月26日夜から深夜にかけ、島根県浜田市や益田市周辺で平岡さんを窒息させて殺害。同年11月6日までに自宅で遺体を切断し、広島県北広島町の臥竜山に遺棄したとして、昨年12月20日に書類送検された。

 矢野容疑者は09年11月8日、山口県の中国自動車道で運転中に事故を起こし、同乗の母親と共に死亡した。昨年、不審人物の洗い直しで容疑者に浮上した。

 しかし、事件の捜査は同容疑者死亡の不起訴処分で終わった。平岡さんの知人らは「解決とは言えない」ともどかしい思いを口にした。

 母校の高松商業高で3年間担任を務めた吉田稔さん(50)は「全容が解明されずに終わった。どうして殺されたのか、真相が知りたかった」。香川県坂出市の実家近くに住む主婦(77)は「解決とは言えない終わり方で、歯がゆい。ご家族にとっては何も変わらない」と話した。〔共同〕

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