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 フランスのエロー外相は31日、訪問先のテヘランでイランのザリフ外相と会談後に会見し、トランプ米大統領がイランなど7カ国の国民に科した一時入国禁止について「差別的であり、反対する」と述べた。イラン人へのフランス入国ビザ発給を倍増させるとも表明した。

 AFP通信によると、フランスは年4万1千人のイラン人にビザを発給している。エロー氏は「フランスとイランの国民が互いにより親密になるためだ」と狙いを話した。また、トランプ氏が選挙期間中に破棄を公言していたイラン核合意について「国際的に認められ、修正や新たな議論の余地はない」とした。

 他方、イランが29日に行ったとされる弾道ミサイルの発射実験について懸念を表明し、「(イランの)信頼回復を妨げる」と述べた。ザリフ外相はミサイル発射を肯定も否定もせず、「イランに核弾頭を搭載するためにつくられたミサイルはない」と従来の主張を繰り返した。(ドバイ=神田大介

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