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「日本は何年も円安誘導」=トランプ氏が為替政策批判―2カ月ぶり112円近辺

時事通信 2/1(水) 0:42配信

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は31日、貿易相手国の通貨安を批判した上で、日本が「(過去に円安・ドル高誘導を)何年も行っていた」と語った。

 就任後、日本の為替に言及したのは初めて。同日、ホワイトハウスで開いた医薬品大手トップらとの会談で表明した。

 トランプ氏は2月10日に安倍晋三首相と首脳会談を予定しており、日本の為替を含む経済政策をけん制したとみられる。トランプ氏の発言直後、欧米市場では、1ドル=113円台だった円相場が約2カ月ぶりの高値となる112円近辺まで急伸した。

 トランプ氏は「中国は人民元安誘導を行っている」とした上で、日本も誘導していたと批判。「他国は通貨安や通貨供給量で米国をだましている」と述べ、他国の中央銀行の通貨供給量にも不満を漏らした。日欧の量的金融緩和策をけん制した可能性もある。

 「米国第一」を掲げるトランプ氏は貿易赤字の削減を目指し、自国製品の輸出に不利なドル高の進行を抑制したい考え。日本は2011年秋以来、為替介入を避けてきたことを説明し、理解を求める構えだ。 

最終更新:2/1(水) 2:21

時事通信