米中を怖がる韓国だが
日本は「言うことを聞く国」扱い
韓国では、マスコミも中国を悪く書くことはほとんどないようだ。それほど韓国は中国が怖いのだ。その中国の圧力を受けて、在韓米軍の望むTHAAD配備を長い間保留にしていた。しかしTHAAD配備を許可しなければ、今度は米国から怒られる。中国に怯えながらの受け入れだったのだ。
「一方で南シナ海の主権問題では事実上、韓国は中国側に立った。そのように韓国は反目する米中に曖昧なコウモリ外交をしているのですが、韓国の2国間通貨スワップの約7割が中国。経済は完全に中国頼みです。慰安婦合意で米国の圧力に屈したと忸怩たる思いがあるので、今後は一層中国寄りになる可能性もあり、国の舵取りは厳しくなるでしょう」
トランプ大統領が誕生し、米国がこれから中国に対してどのような態度に出るか未知数。韓国は米国との通貨スワップをなんとしても再締結しようとするだろうが、経営者でもあるトランプ大統領が今の韓国に価値があると思うだろうか。一方、懸命に日本叩きをしているのは、日本を商売相手として認めているからに他ならない。
もはや韓国に真摯に向き合っているのは日本だけなのである。しかし韓国は、日本など眼中にないようだ。
「韓国は日本を弱い国だと思っています。だから日本のスワップ協議を再開しておけば、米中にそっぽを向かれても、まだなんでも言うことを聞く日本があると考えている。保険をかけているのです。日本には頭を下げなくても中国の人民元を借りると言えば慌ててスワップに応じると高を括っているのです。また、謝れと言えば、いくらでも金を出すと考えています」
慰安婦像を自国のみならず海外にも設置しているのは、そのひとつずつを日本との交渉に利用するためなのか。それならば数は多いほうがいいという戦略なのかもしれない。