彼や友達に対して、“嫌われたくないから自分を抑える”女性は多いと思います。自己主張を抑え、相手の思う通りにすれば好かれる、と思い込んでしまいますよね。しかし実際は、空回りに終わってしまうことが多くないでしょうか?
実は嫌われない努力は、無駄なことの方が多いのです。その理由を心理コーディネーターの織田隼人さんにお伺いしました。
■他人から嫌われてしまう理由
織田さんは「嫌われないように行動する人は、人としての特徴が薄くなってしまいます。どうしても感情が希薄になり、意思表示もなくなっていくので、相手からは“この人はいったい何者なんだ、まるで空っぽの人と接しているかのようだ”と思われてしまうのです」と指摘します。
感情表現や意思表示が減ると、「一緒にいてもつまらない」と思われたり、「自分と一緒にいて面白いのかな?」と不安を感じさせてしまいます。特に男性は感情表現が苦手な分、感情表現豊かな女性が好き。男性に対して自分を抑えてしまうのは、実は逆効果とも言えます。
また、友達や仕事仲間にも自分を抑えてしまうと、どうしても抑えたほうが下に見られがちに。自分で招いたことですが、上下のある関係なんて本当の人間関係ではないですよね。このように誰に対しても、嫌われない努力をするのは実は無意味なのです。
■自分をないがしろにしないこと
嫌われない努力をする人の特徴として、織田さんは「自分に自信を持っていない、という特徴を持つことが多いです。例えば、付き合っている彼が自分より格上と感じている場合。他にも、『自分なんて』とか『私を受け入れてくれる人なんていない』と思っている人も」と言います。
まずは自信のない自分と向き合いましょう。自分の気持ちをないがしろにせず、本音ときちんと向き合うこと。体もないがしろにすると病気や怪我をしますよね。それと同じで、人は心が取り残されてしまうと自信を失いやすいのです。
日常生活においても、“自分の体のケアをする、好きなものを身の回りに集める、小さくてもできたことを増やしていく”などで、自分に自信が持てるようにしましょう。
■本当の人間関係を考えよう
“相手と本当はどんな関係になりたいか”、長い目で考えることも大切です。織田さんは「恋というのは人と人との気持ちのぶつかり合いの場です。ぶつかり合いを避けたり、逆にぶつけ過ぎても、相手は恋の気持ちを失ってしまいます」と言います。
相手と真の人間関係を築きたいのなら、自分を出さないと始まりません。「わがままを言ってもいいでしょうし、お願いをしても良いです。困ったときに頼っても良いのです」と織田さんもアドバイス。人間ですから、これくらいはしても当たり前。“依存はしない”と線を引けば、大丈夫です。
いかがでしょうか? 素の自分を見せることで魅力が伝わり、素の自分を好きになってもらうことで関係も強く、長続きするものです。
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【取材協力】
※ 織田隼人・・・心理コーディネーター。男と女の心の違いに着目したメルマガ『知りたい!相手の気持ち』は、読者数3万人を超える。著書は、『離れかけた彼の気持ちを取り戻す方法』(大和書房)、『恋の法則のウソ』(あさ出版)、『「彼氏いない歴」が言えない貴女へ』(大和書房)など、多数。サイト『男心と女心』も、Twitter@oda_hayatoも大人気。