福島県は31日、特産品である桃の昨年の輸出量が、東日本大震災前の2010年(23.9トン)を超える30.6トンになったと発表した。東南アジア向けの輸出が伸びた。
福島県の桃の収穫量は山梨県に次いで全国2位。東京電力福島第1原発事故による各国の輸入規制で一時は輸出ゼロに落ち込んだが、いち早く規制を緩和したタイやマレーシアなどへの輸出促進策が実った。
知事のトップセールスによる働き掛け強化や、輸送コストを削減できる新型コンテナの導入で、昨年の輸出量は15年の10.5トンから約3倍に急伸した。震災前の主要輸出先だった香港と台湾には規制があるため輸出できない。