TOKYO MXの番組 市民団体が会見「うその内容あった」

TOKYO MXの番組 市民団体が会見「うその内容あった」
東京の放送局、「東京メトロポリタンテレビジョン=TOKYO MX」が、沖縄のアメリカ軍北部訓練場のヘリコプター発着場の建設に反対する人たちを取り上げた番組をめぐり、市民団体が「報道にうその内容があった」などとして、27日、東京・千代田区で記者会見を行いました。
記者会見を行ったのは、沖縄の差別問題に取り組んでいる市民団体「のりこえねっと」の辛淑玉共同代表などです。

この中で今月2日に「TOKYO MX」が、沖縄のアメリカ軍北部訓練場の一部返還の条件となったヘリコプター発着場の建設に反対する人たちの活動を取り上げた番組について、「辛さんが反対運動を扇動しているかのような、うその内容を報道したうえ、運動の参加者に金銭を支払っているかのような誤った印象を視聴者に与えた」などと、批判しました。

辛共同代表は、こうした報道によって名誉を傷つけられたとして、BPO=放送倫理・番組向上機構の委員会に人権侵害の申し立てを行ったことを明かしたうえで、「番組では私や沖縄の人たちを笑い、基地反対運動の人たちをたたくために公共の電波を通じて、偽の情報を徹底的に流した。放送局としての体をなしていない」と述べました。

TOKYO MX「回答は差し控える」

この番組について、「TOKYO MX」はNHKの取材に対し、「現在、調査、確認を進めており、個別の問い合わせへの回答は差し控えさせていただきます」としています。