最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (当日分)

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《カナル24》の条件表No.20「平均線と順位相関《を使って日経平均の動きをウォッチします。向こう10日くらいの動きをターゲットにしています。


(2017. 1.31) TOPIX 1521P(-22)  日経平均 19041円 (-327) 19.1億株 (2兆4867億円)


昨日の海外株は

(1)中国上海  -
(2)英FT100  -0.83%
(3)独DAX   -1.12%
(4)仏CAC   -1.14%
(5)NYダウ   -0.61%
(6)ナスダック   -0.83%

トランプ大統領は、難民受け入れの停止やテロ懸念のある7か国の住民の入国を制限しました。米国民は政治はシロートの人物を選択したのだから、米国が世界各国から非難されるのはしかたがない。

シロートに政治をゆだねるものではないことは日本でも民主党政権でコリゴリしましたが、トランプも同じです。このあと米国民は大いに反省し、次の大統領はまともな人物が選べれるのでしょう。とにかくトランプの政策や言動は奇矯にすぎます。トランプ政策がまともになることを願うしかありません。

トランプ流では米国の産業が衰退するばかりか、立ち直ってきつつある世界経済にも大きな影響を与えるのではないかと心配して、欧州、米国株は下げる。リスクに備えて円が買われ、約1円ほど高い113円台半ばまでの円高となる。ただし米国長期金利は下がらなかった。明日のFOMCの議事内容をみてからということでしょう。

日経平均は海外株安と円高によって-327円安の19041円で引ける。しかし下げれば日銀がETFを買います。昨日30日と今日31日は連続して703億円の買入れをして、株価がズルズル下げることを防いでいます。発表されつつある企業業績も案外によくない企業がでています。今日はNEC、ソニー、コマツ、川重、マツダ、ヤマトなどが減益の発表をしています。日経平均は大きくは下げないが上りもしない。あとはFOMCと米国雇用統計がどうなるのかです。

■■ YBメーカー追加説明 ③暴落が起きた時期 ■■

暴落は予測上能です。株価が熱狂して例えば大陽線を連続するとか、1年以上も押し目を作らずに上昇したらしたならば、近々暴落(超大陰線)することは予想できますが、それが明日なのか・5日以内なのか・1か月先なのかの予想はできません。「寄引売買《は明日の陰線・陽線にかけているので、このような予想は頼りになりません。そこで暴落がどういうところで発生したのかを振り返ってみます。

次のような条件表を用意し、2000年1月~2016年12月までの17年間(4173日間)について陽線・陰線の値幅(始値ー終値)を調べました。



次表は、前日の株価終値の+5%以上幅の超大陽線と-5%以上の超大陰線が前日株価の5%%幅を超えるている足です。統計を取ってみると陽線の値幅%は平均で0.82%(SD0.76、中央値で0.60%です。通常は1.5%を超える陽線は( %を超える陽線は(253回/1973回)の12.8%しかありません。

また陰線の値幅%は平均で-0.83%(SD0.79、中央値で-0.60%です。通常は-1.5%を超える陽線は( %を超える陽線は(305回/2028回)の15.0 %しかありません。-1.5%~+1.5%の幅の陽線・陰線は全体の71.2%を占めています。これがしょっちゅう現れる足の幅です。+5%幅を超える陽線・-5%を超える陰線がいかに異常なものであるかがわかります。

右図では+5%以上の陽線は8回あります。4173日で8回なのでその出現率は0.19%、約1000日に2回の割合で発生しています。

しかしその発生はまんべんなく起きるのではありません。図の上部8回の年月日を見ると2008年に4回(10月28日、10月30日、11月21日、12月8日)発生し、2001年に(3月15日、3月17日)の2回が発生しています。他は2011年3月17日の東日本大震災の、2013年6月21日の英国のEU離脱の時期ですが、これらのほとんどは暴落(超大陰線)に対するリバウンドです。新たな何かがが起きて超大陰線になったのではありません。

図の下部8回の暴落の年月日を見ると2016年に3回(4月28日、6月24日、11月9)発生し、2008年に(10月8日、10月24日)の2回が発生しています。他は2009年3月30日、20011年3月15日の東日本大震災、2016年6月24日の英国のEU離脱の決定の日です。2009年3月30日の暴落は、米国クライスラーとGMの破綻が近いというニュースによるものです。

2008年の冒頭暴落

グラフはYB条件表(2007)によるものです。

サブプライムローンを根源とする世界的な金融上安がでて、株価は7月初めから日経平均は75日線を下回っていましたが、10月7日に米国市場は暴落。これを受けて日経平均も(A)暴落(前日比-9.3%)です。

この流れは止まらず(B)でも暴落、ようやく(a)(b)(c)(d)で超大陽線を連発しましたが、日経平均が75日線を上回ったのは2009年3月です。

2008年10月~12月の間に6回の暴騰暴落がありました。幸いにして(A)(B)(a)(c)(d)の前日には売買マークはでていませんが、(b)の前日に売りマークがでているので(b)の超大陽線では負けています。暴騰暴落はあきらかにリスクです。運まかせで買って暴騰がとれるかもとか、売って暴落がとれるかもとかを思ってはならない。


2011年の冒頭暴落

グラフはYB条件表(2010)によるものです。

2011年3月11日は東日本大震災が発生した日です。1000年ぶりの大震災、そして大津波、東電の原発4基の溶解があって、3月15日は大暴落しました。

陰線の実体幅(始値-終値)は-540円(-0.57%)と過去17年間で6番目の大きな超大陰線ですが、ザラバ高値と安値の幅は-1430円(-15.1%)もあり、大きな大きなリスクでした。

YB条件表は(C)の前日に買いマークを出しており、(C)では-540円の搊失です。(e)の前日も買いマークがでているので(e)の日は+490円の利益です。

大地震は突発的なことなので予測はできませんが、(C)の前日は地震発生を見て前日比-7%の下落をしていますから、この日の買いマークを見て翌日(C)で(買い仕掛けをするのはリスクが大きすぎます。

ただ被害の大きさがはっきりするにつれて相場の大変動はなくなります。cいます。図の(C)は大変動のクライマックスです。翌日はより短い陰線になり、(C)の超長大陰線にはらまれているのは大変動の終わりを表現しています。


2001年の冒頭暴落

グラフはYB条件表(2007)によるものです。( 2000年までを手本にしたYB条件表はないので2007年を代用する)

2001年3月15日と17日の超大陽線は、金融上安が高まって銀行株が急落している時期(日経平均は11730円)に、政府が株式買い上げ機構に政府の保証をつけると発表したためです。

国がらみで銀行の株価を下支えするということだったので急騰し、34日後に日経平均は14560円まで上昇しましたが、その年の9月には9920円まで下げています。政府の株価テコ入れは失敗におわりました。

この政府発表も突然のものであったので超大陽線がでましたがリスクに違いありません。 YB条件表は「陰線なら買い、陽線なら売り《という基本的な制限がついています。(f)(g)の前日はともに陰線であったので売買マークが出るならば買いマークがでるはずですが、ほかの条件によって(f)(g)では買いになっていません。



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株式会社 東研ソフト・・・ 執筆:坂本 正治

              
2012.4.10 から...