トップ > 石川 > 1月31日の記事一覧 > 記事
石川景観審も見直し案了承 金沢市報告 上空通路問題区切り金沢市は三十日、本庁舎と第二庁舎(建設予定)を結ぶ上空通路計画を巡り延期していた市景観審議会を開き、最終的に上空通路や市議会の移転を撤回した経緯を報告した。審議会は教育委員会などが移転する見直し案も含めて了承し、市に異例の異議を突きつけた上空通路を巡る景観問題に区切りを付けた。(小室亜希子) 市は昨年十月の景観審で第二庁舎計画を示したが、上空通路が市史跡の金沢城惣構(そうがまえ)跡の上空を通ることなどに異論が相次ぎ、再説明を求められた。山野之義市長は十一月の定例会見で景観審の延期を発表。最終的に十二月の市議会定例月議会で上空通路と市議会移転の撤回を表明した。 この日の景観審では都市整備局の野口広好局長が経過を報告し、今月二十四日の市議会第二庁舎等建設特別委員会で了承された見直し案について説明した。 小林忠雄委員(元北陸大教授)は「かなり早く(見直し案の)結論が出たので驚いている」としつつ、建物の外構では緑地を大切にするよう指摘。増田達男委員(金沢工業大教授)は、一帯が藩政期の建物や用水が残る歴史的な地域であるとして「景観計画をどう進めていくか、望みを託したいので努力してほしい」と求めた。 委員からは計画そのものへの意見も出た。玉田善明委員(金沢商工会議所都市問題委員長)は計画変更を踏まえて「建物の規模を小さくして、緑地を取るよう設計を変更した方がいい」と注文。能木場由紀子委員(市校下婦人会連絡協議会長)は児童館の老朽化を嘆く新聞投書に触れ「ぜひ児童館の整備に予算を回してほしい」と要望した。 市は今後、見直し案に基づいて実施設計を進め、景観審は建物部会を中心に色彩や材料などについて審議する。 PR情報
|
|
Search | 検索