Officeにおいて、特にはまったのが、ファイルサーバ(共有フォルダ)に保存した、Excelファイルのオープンに異常に時間がかかるという問題である。この現象は、同一のファイルを、ローカルのハードディスクにコピーすると、何の問題もなくExcelファイルを開けたりりするのが不思議なところだ。
これについては、Officeファイル検証機能である、「Microsoft Office File Validation Add-In」が原因である場合が多い。セキュリティ上の問題を回避するためのプログラムではあるが、そのためにExcelが使い物にならないぐらい遅くなるのは、本末転倒だ。
手っ取り早く問題を解消するには、コントロール・パネルの[プログラムの追加と削除](Windows Vista以降では「プログラムと機能」)の中に、「Microsoft Office File Validation Add-In」というプログラムが表示されている場合には、Officeファイル検証アドインがインストール済となるので、それをアンインストールすることである。
アンインストールだとセキュリティ上心配だという方は、以下のいずれかを行うことになる。
対応方法
@レジストリを以下の通り修正する。1. Excel 2003 が起動している場合は終了。
2. [スタート]→[ファイル名を指定して実行] から regeditを入力。
3. レジストリエディタにて、次のレジストリを探す。
(見つからない場合は、対応不要)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\11.0\Excel\Security\FileValidation
4.“EnableOnLoad” をダブルクリックして、値のデータに 1 を設定して[OK] をクリック。
5. レジストリエディタを終了。
Aレジストリ操作が不安な場合、以下のMicrosoft公式ツールを利用する。
http://go.microsoft.com/?linkid=9777977
※Office2003のサポートは2014年4月に終了します。Excel2003を利用している方は、乗り換えをオススメします。
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Excelが遅くなると、業務に大きな影響が出る場合もあります。このような大きな問題がでる更新プログラムは、十分にテストしてからリリースして欲しいですね。
12/8追記: なお、Excelの起動も遅い場合や、ネットワーク上にあるExcelファイル以外も開くのが遅い場合には、ツールバーに関連するファイルが破損している可能性がある。その場合の対処方法としては、以下に詳しく記載されているので参考にして欲しい。
■対応1
以下のフォルダにあるExcel○○.xlbをリネームし、Excelを再起動する。(○○の部分は、数字2桁のバージョンが入ります。例:Excel2007の場合、Excel12.xlb)
・WindowsXPの場合
C:\Documents and Settings\ユーザ名\Application Data\Microsoft\Excel
・WindosVISTA, Windows7
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Microsoft\Excel
■対応2
上記でもダメな場合には、クイックアクセス ツールバーのファイル(Excel.qat)を再作成するために、以下のフォルダ内にあるExcel.qatをリネームして、Excelを再起動します。
・Windows XP
C:\Documents and Settings\ユーザ名\Local Settings\Application Data\Microsoft\Office
・Windows Vista、Windows7
C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Microsoft\Office