栃飛龍、勝ち越し「来場所を意識」14場所ぶり関取見えた

2017年1月20日7時56分  スポーツ報知
  • 魁(左)を寄り切りで下し、勝ち越しを決めた栃飛龍

 ◆大相撲初場所12日目 ▽幕下 栃飛龍(寄り切り)魁(19日・両国国技館)

 三島市出身の西幕下13枚目・栃飛龍(29)=春日野=が魁(芝田山)を寄り切って4勝2敗。12日目に勝ち越しを決めた。「一番一番しっかりやって。勝ち越さないと話にならない」。中日に大成道(木瀬)に送り倒されて五分の星に戻された。危機感を抱き2連勝で給金を直した。

 新春の場所。そっけない師匠の激励に決意を新たにした。場所前に春日野親方(元関脇・栃乃和歌)からかけられた言葉は、「ま、頑張れ。そしてそろそろ(十両に)戻れ」の一言だけ。2006年春場所の初土俵から今年で12年目のベテランを発奮させるには十分だった。初場所前は出稽古に来た、売り出し中のモンゴル人力士・朝日龍(朝日山)に胸を出した。陸奥部屋にも出稽古に行き1月3日には出羽海一門の連合稽古で仕上がりを確認した。

 「腰とか痛いところもない。相撲自体も悪くないのでしっかりできている」と好調を実感。部屋で指導する岩友親方(元幕内・木村山)も、「真面目過ぎる男ですから稽古はすごくやります」と評価する。「番付も上がる。来場所を意識したい」と春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)で14場所ぶりの関取復帰を目指す。

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