2017-01-31

頭がよろしい人は全人類学問に興味あると思ってる



ということがこういったツイートに現れている。

別にこの人だけではないが、こういう意見を言ってる人をネットではたまに見る。

「今やネットで良質な学問情報に手軽にアクセス出来るのになんで教育格差は縮まらないんだろう?まあそもそもネットを使いこなせるほど頭がよくないのか」といった感じ。

ここで誤りがあると思っているのは、「ネットを使いこなせないか学問情報アクセスしない」のではなく、「ネットを使いこなせても学問情報アクセスしない」というところだ。

ネット使えても興味あることしか基本人は調べないし、学問に興味ある人なんて全人口10%もいないんじゃないの?知らんけど。

ネット情報が転がっている分野なんて学問のみならず、ありとあらゆる分野の情報が転がってるけど、人類は全ての知識を身につけられてますか?

「そもそも頭が悪いから学問に興味が無いんだ!もっと頭良くなれ!」と言われれば、頭がいいか学問に興味があるのか、そもそも学問に興味が無いか頭が悪いのか、考えてみるといいと思う。

こういった意見はなぜネットでよく見られるのかというのも重要だ。

というのも、そもそもこういう人たちはネット漬けでありネットは万能であると考えてるきらいがある。

そして頭がよろしいので学問に興味があり、ネットでは学問についてばかり調べている。

すると、こう考えてしまう。

「なぜ他の人々は頭が良くないのに、ネットで手軽に得られる学問情報を得ないんだろう?こういう情報アクセスできないのもある意味教育格差なのかな」と。

ここでは前述したように大切な視点が抜けている。

そもそも多くの人々は学問に興味がないという視点だ。

これは例えればマニアによるコンテンツ普及問題と近いだろう

「◯◯というジャンルに興味を持ってもらいたい。でもみんな触りを知ってる程度で沼にはまらない。こんなにもネットには◯◯の情報が溢れていて、いまや雑誌見たり人に聞いたり金を出したりしなくてもあらゆる◯◯に関する魅力的な情報が超簡単に得られるのに。なぜ?」

マニアというのはそのジャンルにハマるあまり一般的視点というのを忘れてしまいがちになる。

頭がいい人が全人類学問に興味があると勘違いしてしまうのもそれの一環なのだ

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