三浦隆司が帰国「KOで勝てて良かった」
2017年1月31日7時42分 スポーツ報知
プロボクシングの元WBC世界スーパーフェザー級王者で同級1位・三浦隆司(32)=帝拳=が31日早朝、同級挑戦者決定戦が行われた米国から羽田空港着の航空機で帰国した。
同級2位のミゲル・ローマン(メキシコ)に12回53秒KO勝ち。赤く腫れた顔が激闘を物語っていた三浦は「勝ったと負けたでは天と地の差がある。勝って帰ってこられて最高の気分」と笑顔で話した。
懐に飛び込んで、回転の速い連打を出すローマンに手を焼いたが、10回に代名詞の“ボンバーレフト”をボディーにたたき込み先制ダウンを奪って主導権を握った。強烈な左ボディーで相手の体をくの字にさせたパンチに「今までの中でベストショットだった。何回も動画で見返している」と満足げ。15年11月の5度目の防衛戦でフランシスコ・バルガス(メキシコ)に敗れて王座陥落して以来の米国での試合だった。本場のリングでリベンジを果たし、「1度負けている場所なのでKOで勝てて良かった」と語った。
三浦が雪辱に燃えていたバルガスはメインの試合でV2に失敗。標的はミゲール・ベルチェルト(メキシコ)に変わったが「残念だが、勝負の世界なので仕方のないこと。世界王者に返り咲くのが一番の目標なので、相手が変わっても気持ちは変わらない」と、あくまで世界のベルトを見据えた。