奈良美智の絵って何がすごいのですか？

確かに（笑）
これより「リアルに」描ける人は五万といるでしょう。

さて、質問主さまは奈良美智の作品を生でみたことがありますか？

実はこの人の作品、どれも結構大きいのです。
この画像の作品も、縦が１５０センチくらいあります。

そのくらいの大きさで、この画像のような、彼の作品独特の、何とも言えない雰囲気の女の子が描かれた絵を目の当たりにしたとき、見る側は様々な感情を受け取ると思います。

私は初めて彼の作品を見たとき、ちょっとグロテスクだな〜奇妙だな〜怖いかな〜と思いました。正直。

でも、この作品から感じるマイナスの感情が、何となくクセになります。
「怖いもの見たさ」という言葉が近いでしょうか。

そして、そのマイナス感情とは別に、ほんの少しだけ可愛らしい雰囲気もあるような気がします。
この画像の作品の他にも、奈良美智の作品には、何だか悪戯っぽい憎たらしい笑顔を浮かべた女の子が描かれた作品があります。
現実にいる子どもでも、憎たらしいけど憎みきれない、可愛らしい子がいませんか？

私が思うに、ですが、奈良美智の作品には「奇妙さと可愛さの絶妙なバランス」が上手く表現されているのだと思います。
ただ奇妙なだけ、ただ可愛いだけではないから、人の心にチクチクと引っかかるものが多くあり、世の中の大勢に支持されているのではないでしょうか…？

あと、彼の作品は一目で「奈良美智」と分かるように、とっても特徴的です。
誰とも作風が被っていないというのは、すごいことだと思います。この点も、彼が支持される一つの理由なのかもしれません。

まあ、私は奈良美智の作品そんなに好きではないのですが。
本物を見たときにはすごいなあ、とは思いました。