ミムラが童話ホラー　１４年ぶり再演「人間風車」

　女優ミムラ（３２）が、今年９月に１４年ぶりに再演される傑作ホラー劇「人間風車」のヒロインに挑む。

　「人間風車」は人気劇作家で俳優の後藤ひろひとのホラー劇。売れない童話作家がようやく手にしたチャンスが恐ろしい事件を引き起こす、残酷で美しく感動的な“童話ホラー”。

　２０００年にパルコ劇場で生瀬勝久、斉藤由貴、阿部サダヲにより上演された「パルコ版」が高い評価を得た。０３年にキャスト一新で再演。今回はそれ以来の再演で、０３年版に出演した河原雅彦が演出する。

　主人公の童話作家・平川役は俳優の成河（ソンハ、３５）。ミムラは平川が出会う女優アキラ役で、初演は斉藤、再演では永作博美が演じた。平川はアキラに恋をして傑作を生み出すが、それが惨劇の始まりとなる。

　アキラの弟で、子どもの心を持つ異能の青年サムは、実写版「パタリロ」で注目された個性派の加藤諒（２６）。

　ミムラは「童話好きとして、その面白さと自由さ、そして時に怖さを感じておりましたので、これらをベースとした人間模様を演じるのが楽しみでなりません」と意気込んでいる。

　成河は「人間本来の弱さと醜さ、矛盾と葛藤をきちんと表現できるよう、全身全霊、役と自分と向き合っていきたい」とコメントしている。

　９月２８日〜１０月９日、東京・池袋の東京芸術劇場。大阪ほか地方公演も予定されている。