「入力した関数に問題はないのに結果がおかしい」
「今まで問題なかったのに、急に関数の結果がおかしくなった」

このような経験はありませんか?データの内容によっては大変なことになります。この記事は、実際のビジネス現場で起きた事故を参考にして作成しました。1つの事例なので、すべての問題を解決することはできませんが、特に気付きにくい危険な状況を解説しています。ぜひご参考下さい。

MAX関数の実験


突然ですが、ひとつ実験をしてみましょう
次のようにいくつか数値を入力して、MAX関数で最大値を表示させてみます。当然、最大値が表示されます。



そこで、数値を入力したセルの表示形式を「文字列」に変更して下さい。

※上図の「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示するには、数値を入力したセル範囲を選択し、選択範囲上で右クリックして「セルの書式設定」をクリックします。


表示位置が左詰めになりました。この時点で、「あれ?MAX関数って、文字列に対しても使えるの?」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんね。そして、最大値をさらに大きな数値に変更してみましょう。ここでは「96」に変更してみます。



おやっ!変更した最大値が表示されるはずなのに、次に大きな最大値が表示されました。最大値を変更したセルの値が関知されていないようです。しかも、緑色の三角形がセルの左上に表示されています。