仮想通貨「ビットコイン」をだまし取ったとして起訴された男2人が、詐取したコインを現金に換金したうえでマネーロンダリング(資金洗浄)する目的で他人名義の口座に振り込んだとして、警視庁サイバー犯罪対策課は30日、2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)容疑で追送検した。同課によると、ビットコインの資金洗浄を立件するのは全国初。
追送検されたのは無職、金子弘継容疑者(30)と、会社員、藤井亮太容疑者(33)。同課によると、金子容疑者は「足がつかないように他人名義の銀行口座を使った」と話している。現金を振り込んだ銀行口座は両容疑者側が管理していたものという。
送検容疑は2016年1月、不正入手したクレジットカード情報でビットコインを詐取し、約38万円に換金した上で、他人名義の銀行口座に振り込んだ疑い。
2容疑者は同年11~12月、ビットコイン取引所から約220万円分のコインを詐取したとして、電子計算機使用詐欺罪などで起訴された。