出典:inmylife
まとめ記事ばかり書いていたぼくが、頑張ってレビュー記事を書いた。公開後、まったくと言っていいほど反応がなかった。ようやくついたブックマークには次のコメントが記されていた。
そんなバカな!
しかし、反応はすこぶる悪い。そこまでひどい記事だったのだろうか。読まれなかった理由を検証したら「ダメな記事」特有の問題が、5つほどあることに気づいた。
今回の記事では、自らその理由を明らかにし徹底解説する。「ダメな記事」を書いた本人が言うのだから間違いない。もし、書いても書いても読まれないと悩んでいる人の参考になれば幸いである。
それでは行ってみよう。
1.記事のテーマに魅力を感じない
そもそも、記事のテーマが悪かったのかもしれない。
今回、書きたかったのは、鴨川シーワールドのレビュー記事だ。Googleで「鴨川シーワールド」は、月に90,500回ほど検索されている施設名だが、行く予定のない人にとっては「?」となった可能性がある。
人々の興味があるテーマで記事を書けばもっと読まれたはずだ。1月31日のはてなブックマークで盛り上がっている記事からキーワードを抽出してみる。「偏差値40」「トランプ大統領」「PTA」「嘘ニュース」「国会でツイート」などだ。
これらをまとめると次のようになる。
「PTA問題は偏差値40!」トランプ大統領が国会でツイート【嘘ニュース】
炎上必至の記事になるだろう。
しかし、そのような記事を書くつもりは毛頭ない。書きたいのは、鴨川シーワールドのレビュー記事なのだから。
書きたい記事のテーマが弱ければ、構成やタイトルで工夫をする必要がある。工夫がなく誰の興味もない記事では誰にも読まれない。
2.まとまりない構成で読みづらい
まとめ記事ばかり書いていたため、まとまりのない構成という指摘だった。たしかに、冒頭の伏線を後半で回収するような文章構成ではない。
記事の構成は以下の通り。
- ベルーガのパフォーマンス
- イルカのパフォーマンス
- シャチのパフォーマンス
- アシカのパフォーマンス
- まとめ
鴨川シーワールドの入口から、園内の順路に沿って各ステージを紹介したつもりだ。最後の「まとめ」では、一番伝えたかったことを述べている。
しかし、各ブロックが相互に絡み合うような構成ではない。寸断された4つのブロックとまとめが並んで表示されているだけだ。
これこそ、まとめ記事ばかり書いていた人の弊害だろう。起承転結、序破急、三幕構成、など一本のストーリーのように記事を構成すれば、このような指摘はなかったはずだ。
読み手の心を掴むには、記事の中にストーリーが必要となる。まとめ記事ばかり書いていてはその努力を怠る結果となり、のっぺりとした工夫のない記事になってしまうのだ。
3.面白味がなく無駄に文章が長い
冗長な文章は嫌われる。簡潔な文章はスッと頭に入ってくる。国会答弁のような「丁寧な回答」は、まわりくどく、なかなか内容が頭に入ってこない。
面白い表現や、突飛な比喩が含まれていれば楽しめるが、それがなければただ無駄に長い文章である。
鴨川シーワールドのレビュー記事で、アシカの章から一部引用しリライトしてみる。
動物が好きで鴨川シーワールドに就職。アシカの担当になり、ステージのマイクパフォーマンスも仕事となった。「本当は、シャチに乗りたかったのに。アシカのアフレコしたいわけじゃなかったのに」心の何処かでそう思いながらも、愚痴ひとつ言わず、アテレコの腕を磨く日々。観客の拍手を受け、頑張ってきて良かった、と笑顔がこぼれた日。そのようなドラマを妄想してしまった。
↓
「彼女はアシカ。拍手で笑顔」と妄想した。
冗長な言い回しを極力排除することで、簡潔な文章になる。書き手は読者を意識して、簡潔で分かりやすい文章を心がける必要がある。
4.記事タイトルに魅力を感じない
今回の記事タイトルは、
「鴨川シーワールドで、ベルーガ、イルカ、シャチ、アシカ、を観た感想」
である。
タイトルからは何も伝わってこない。観てどうだったのか、私は読んでどのようなメリットがあるのか。読者がクリックしたくなる記事タイトルとは言えない。
もう少し、キャッチーなタイトルにすればよかったのだろうか。
「鴨川シーワールドで驚きの発見!私だけが知っている衝撃のスクープ!」
とか、
「鴨川シーワールドの中心で愛を叫ぶ!夕陽に消えた涙の行方を徹底追跡」
そのほうが、クリックされて読まれたかもしれない。
実は、「鴨川シーワールド ◯◯」で検索結果上位に表示されるかを試したかったのだ。
- 「鴨川シーワールド アシカ」11位
- 「鴨川シーワールド シャチ」8位
- 「鴨川シーワールド イルカ」6位
- 「鴨川シーワールド ベルーガ」11位
※順位は、1月31日時点のもの
SEOを意識すると、キャッチーなタイトルをつけづらい。どっちつかずが一番良くない。その記事をどこに露出したいのか。考えた上で、タイトルを設計する必要があるだろう。
5.著者の印象が悪く読みたくない
「まとめ記事ばかり書いているあの人が、なんかへんな記事を書いているわ。開きたくもない」そう思われているかもしれない。
ブログのファンを獲得するには、人間力が必要となる。魅力的な人であれば、自然と人はよってくる。魅力的な人が書く文の行間からは、にじみ出てくる魅力がある。
皮肉ばかり書いている人や、守銭奴のような人の文章を読みたいと思うだろうか。読者になろうと思うだろうか。よく考えたほうがいいだろう。
まとめ
たぶん、読まれなかった「鴨川シーワールド」のレビュー記事は、1から5の理由すべてが当てはまるのだろう。
実際どうなのかは、ご自身の目で、確認いただければ幸いである。
次からはもう少し考えて記事を書いていきたい。それとも、またまとめ記事に戻ろうか。悩ましい。