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世論調査でルペン氏首位 左派アモン氏低迷 

 【パリ賀有勇】4~5月のフランス大統領選(2回投票制)に向け、与党・社会党など左派の統一候補を選ぶ予備選の決選投票が29日に行われ、アモン前教育相(49)がバルス前首相(54)を降し、主要候補が出そろった。アモン氏を含めた、大統領選第1回投票での投票先を問う最新の世論調査では極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首(48)が首位となった。

     選挙管理事務局が発表した開票率99%段階の暫定開票結果によると、得票率はアモン氏が58%、バルス氏が41%。アモン氏は、国民に対して一定額を支給するベーシックインカム(最低限所得保障)の導入や大麻使用の解禁などを訴えた。バルス氏は、アモン氏の政策を「非現実的」と批判し巻き返しを図ったが、オランド政権の不人気が響き、伸び悩んだ。

     大統領選では、独立系候補として左派の予備選を経ずに出馬するマクロン前経済相(39)に、企業寄りの主張が近いバルス氏の支持票が流れると指摘されている。

     大統領選は、「フランス第一」や「反移民」を掲げ、英国の欧州連合(EU)離脱決定やトランプ氏の米大統領就任などで勢い付くFNのルペン氏と、中道・右派の予備選を勝ち抜いたフィヨン元首相(62)が優勢となっている。

     ただ、フィヨン氏を巡っては、妻が職務実態がなかったのに議員秘書として公金から「給料」を受け取っていた疑惑などが浮上。フィヨン氏は潔白を主張するが大統領選の懸念材料となっている。

     30日付の仏紙フィガロが公表した大統領選第1回投票での投票先を問う世論調査では、昨年11月の同様の調査で首位だったフィヨン氏をルペン氏が逆転し、首位となった。

     決選投票では、フィヨン氏とマクロン氏のどちらが対抗馬となってもルペン氏が敗れるとの結果が出ている。

    仏大統領選第1回投票の投票先

    (1)ルペン氏   25%

    (2)フィヨン氏  22%

    (3)マクロン氏  21%

    (4)アモン氏   15%

    (仏紙フィガロの世論調査による)

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