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【野口裕之の軍事情勢】トランプ政権は軍事衝突覚悟で、中国海上軍事基地封鎖「南シナ海版キューバ危機」に踏み切れるか

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【野口裕之の軍事情勢】
トランプ政権は軍事衝突覚悟で、中国海上軍事基地封鎖「南シナ海版キューバ危機」に踏み切れるか

1月17日付の英紙フィナンシャル・タイムズに掲載された政治漫画。トランプ米大統領が竹の枝で巨大なパンダすなわち中国をつついている 1月17日付の英紙フィナンシャル・タイムズに掲載された政治漫画。トランプ米大統領が竹の枝で巨大なパンダすなわち中国をつついている

 トランプ氏は劣化著しい米軍を再建するのか

 その意味において、ショーン・スパイザー米大統領報道官が定例記者会見で口にした言葉に注目したい。報道官は、中国が人工礁を造成し、軍事基地化を急激に進めている情勢を念頭に、強くけん制した。

 「一つの国による占拠から防衛する」

 「南シナ海は『公海』の一部で、米国は自らの『利益』守護を確実にする」

 『公海』という認識は重要だ。が、小欄が注目するのは一歩進めて『米国の海』という認識まで、持っているかどうか。また、二歩進めて『米国の利益』とは海上貿易のみに留まらないと、自覚できているかどうか。まずは、『米国の海』『米国の利益』とは何か、米国の伝統的国家戦略を導入部に、考えてみる。

 米国の伝統的国家戦略は、「唯一の超大国」の地位を死守すること。オバマ氏もトランプ氏も「世界の警察官」を返上する主旨の発言をするが、唯一の超大国まで放棄するつもりはない。特にトランプ氏が主唱する「米国第一主義」を貫徹するには、超大国としての地位は不可欠だ。20日に発表した基本政策でも《他国が米国をしのぐ軍事力を持つことは許さない》と明示した。

 ただし、米国を唯一の超大国だと国際社会に認めさせることが大前提だ。

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