まだ、お若い方にとっては、公的年金は、あんまり興味ないかもしれませんが・・・、年金について確認したいことがあったので、今日、日本年金機構に電話しました。
確認したかったのは、
- 私の妻の結婚前に年金に加入していたデータがすっぽり抜けているが、どうすれば修正してもらえるのか
- 修正が完了したとして、一体、いくらもらえるのか
- 私は4月以降無職(求職状態)となるが、年金の支給額にどう影響するのか
の3点でした。
日本年金機構の電話での対応がスゴ過ぎて笑った
私の妻のデータが抜けているのは、「年金定期便」で、何年も前から分かっていました。
はじめて年金定期便が届いたとき、「これは一大事!」と慌てて電話したのですが、いくらかけても全くつながらなかったため、あきらめて、以降、放置していたのです。
ですが、そろそろ直してもらおうと、私が妻に代わって電話したのです。
当方:過去、勤めていた期間のデータがすっぽり抜け落ちているのですが。
相手:状況が良く分からないので、用紙を送ります。その当時のお勤め状況を、それに書いて、送り返してください。
ちなみに、その用紙をそちらに発送するのは3週間以降先となりますし、その内容をチェックしたり、お返事できるのは半年以上待っていただくことになります。
当方:はぁ?なんで用紙を郵送するのに3週間も時間がかかるんですか?
相手:それくらいのお時間をいただいています。
・・・・中略(データの件で、やってくれ・できないの押し問答)・・・・
このあたりから、とにかく「分からない」「できない」「言えない」ばかりを繰り返すようになりました。
はじめのうちは、ムカついていたのですが、あまりに頑な態度と、おそらく「出来ないと突っぱねろ」とでも書かれたマニュアルがあるのでしょう、まさにその通りの回答に、思わず笑ってしまいました。
当方:で、修正はしてもらえるのですよね?
相手:記録から抜け落ちているデータも、そのうち修正されると思いますので、それまでお待ちください。
当方:そのうちって・・・、思いますって・・・。それは、いつぐらいになりますか?
相手:年金が支給されるまでには反映されるはずです。
当方:あのね、年金が支給されるのって、あと10年以上先なんですよ。その間、いつ修正されるか分からないまま、黙って待てと言うんですか?
相手:いつ修正できるか、分かりませんので・・・、今はそうとしか・・・。
当方:あ、そう。じゃあ、どこに聞けば、それは分かるのですか?
相手:それも分かりません。
当方:さっきから、分かりません、分かりませんって、ずーっと言ってますけど、じゃあ、一体何が分かるんですか?
相手:・・・
(注・ここで「分かりません」って答えてくれたら爆笑モノだったのですが、さすがにそれはありませんでした・笑)
当方:今みたいな対応していたら、怒り出す人っているでしょ?
相手:お叱りの言葉を頂戴することは、多々あります。
当方:そりゃぁ、そうでしょうね。あなたも、自分がこんな対応をされたら怒るでしょ?
相手:はい、あ!いえ、・・・。
当方:で、そういう怒り出した人たちには、どうしてるんですか?
相手:・・・
当方:こんな分かりませんという対応ばっかりしていたら、つらいでしょ?あなたも、本当に大変ですねぇ。
相手:いえ、すみません。
・・・・・・
このように電話はしたものの、結局、何の解決にもなりませんでした。
ただ、コールセンターの人たちは、私の目から見て「突き放した対応をせよ」と指導されているようで、可笑しい半分、可哀想半分という気持ちになりましたね。
「消えた年金問題」、おそらく、事務処理が全然進んでいなくて、年金受給間際の人を優先に突合作業をやっているので、「いつになるか分からない」としか答えようがないのだろうとも思いました。
年金事務所に行ったら、サクッと解決した
このままではラチがあかないので、午後、年金事務所に行って聞くことにしました。
1時間ほど待ったあと、ちょっとしたブースに通され、社会保険労務士の資格をもった人が対応してくれました。
最初に、「妻が勤めていた期間の年金が抜けている。勤め先の会社はXXです」というと、「ちょっと、待ってください」と、PCをいじり始め、「あ、あったあった。こちらですね」と、すぐに抜けていた期間のデータを見つけてくれたのです。
「じゃあ、データを合わせておきますね」と言って、その場でデータ修正が完了しました。
先ほどのコールセンターの人が、「どうなっているか、どこでやっているか、いつできるのか、分からない」と言っていたことが、ものの5分も経たないうちに出来てしまったのです。
さすがに、これには唖然としましたね・・・。
あの電話は、一体、何だったんだろうか、と。
さらに、3つの確認項目の2番目、「妻の年金は、いくらもらえるか」も、その場でサクッと出してもらえました。
これまで届いていた「年金定期便」では、「****円」と受給資格無しの扱いだったのが、ちゃんともらえることがわかり一安心しました。
年金定期便の記載事項に落とし穴があった
そして、3つの確認項目の3番目、年金支給額です。
私は、この4月以降、厚生年金から国民年金に切り替えるのですが、その際、年金はどうなるのか、これまたサクッと計算してもらったのです。
すると、びっくりするくらい減額されるというのが分かりました・・・。
この写真は、「年金定期便」の内側です。
①のところが国民年金に相当する年間支給額、②のところが厚生年金に相当する額が記載されています。
毎年、年金保険料を払っているので、積立金が増えているので、①も②も年毎に増えていくものだと思っていました。
ところが、落とし穴がありました。
4月に厚生年金から国民年金に切り替えたら、①は変わらないけれど、②が印字されている額よりも減額されるのです。
その理由が③です。
ここには、
「・老齢年金の受取見込額は、現在の加入条件で60歳まで継続して加入したものと仮定して計算しています」
と書かれています。
つまり、①も②も、現在の保険料をずーっと払い続けて初めてもらえる額ということ。
逆に、給料が下って保険料も下るとこれよりも受給額は少なくなるのです。
給料が上がり続けている人は、これからも①②は上がります。
でも、給料やボーナスが下っている人や、厚生年金をやめる人は、年金受取見込額に記載されている額はもらえない可能性が高いのです。
特に今、50代の人はもちろん、40代でも給料が頭打ちとなっている人は、このことを是非、念頭に入れておいてください。
でないと、私みたいにショックを受けることになりますよ(笑)。
おわりに
年金がらみで、ムカついたり可笑しくなったり、ワケが分からん対応をされた直後に、サクッと解決されたり、そして、妻が年金をもらえる一方、私の年金が少なくなることが分かったりと、年金に振り回された一日でした。
おそらく、年金専用ダイヤルは、そんなに急いでない人や大きな問題を抱えていない人のための窓口で、年金事務所はそのような人たちに直接対応する場所と、役割を分けているのでしょう。
教訓として言えるのは、
「年金で相談事があったら、直接、年金事務所に行って聞くべき」
ということ。
今後、何かの必要がありましたら、直接、年金事務所に行くことをおすすめします。
では、また。