QQQはNASDAQ100連動の高パフォーマンスETF
パワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1はNASDAQ100連動のETFです。英語版のPowerShares QQQ Trust, Series 1 (ETF)を訳すとこうなるということですね。NASDAQ総合指数に連動するETFは今のところありません。そのため、QQQが比較的NASDAQと連動性の高いETFとして使われています。
運用会社はインベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメントLLCです。受託銀行はニューヨークメロン銀行です。
QQQのチャートと配当
2007年1月 取引値43ドル 分配金0.0267ドル
2017年1月 取引値125ドル 分配金0.35494ドル
実に取引値は3倍になっています。この分配金成長率はETFの中でも出色と言って良く、S&P500やダウ30種よりも良いパフォーマンスです。リーマンショック時には20ドル台後半まで落ちており、そのころにもし買っていたら現在4倍以上です。こういう「もし」はまさに後付けなのですけどね。
分配金利回りはおおよそ1%と高くはないものの、それを補って余りあるキャピタルゲインを実現しています。本ブログで取り上げるETFはキャピタルゲインよりもインカムゲインを重視したものが多いので、QQQはちょっと今までとは毛色の変わったETFということになります。
QQQの構成銘柄
Invesco - Product Detail - PowerShares ETFsから
アップルの比率が非常に高く、10%を超えます。通常、ETFは分散を効かせるのであまり10%を超えることは無いのですが、時価総額を考えると妥当と言えます。2位はマイクロソフトです。これも8.5%を超える高配分です。ただ、アルファベットが2種類に分けて投資されているので、それを考えるとアルファベットが2位ということになります。
フェースブック、コムキャスト、インテル、シスコといったIT業界の大手が名を連ねます。10位のアムジェンは独立系のバイオ製薬ということで異彩を放っています。ランク外ではクアルコムやエヌビディア、中国のバイドゥADRなどが組み込まれています。まさに伸び盛り、あるいは話題の集中する銘柄群と言っていいでしょう。
セクターアロケーションを見ても情報技術関連株への比重は鮮明で、実に6割近くを占めます。NASDAQ100の特徴をよく表しています。
Consumer Discretionary では、アマゾンの6.6%を筆頭に、3%のコムキャスト、チャーター・コミュニケーションズ、スターバックスと続きます。Consumer Staplesでは、地味にクラフトハインツがトップにランクインしていたりします。
構成銘柄を見ても分かるように、今を時めくような成長株がずらりと並ぶETF、それがパワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1ということです。
ラッセル2000指数連動のETFです。
ちょっとマイナーなS&P100連動のETFです。