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という事で、前回、今年のトピックスについて投稿しましたが、今回はいよいよ・・筆者の勝手な2016 ubuntu baseランキングそのものです(Ubuntu自体はランキングから外しています。あくまでもUbuntu baseという事で)。
前回のトピックスのときに、今年投稿した主要Ubuntu Baseを掲載しましたが、今年も割に頑張りました。その中で通年、ブログに対するアクセス数が多かったのがVoyagerとLinux Liteに関する投稿です。
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それぞれUbuntu 16.04 LTSベースとなり、Voyagerは16.04.x、Linux Liteは3.xがリリースされてきました。この2つのDistributionのそれぞれの特徴を見てみると、WMはXfce4と同じなんですが、限界までカスタマイズした環境を提供するVoyagerとEasy of useを根底に置くLinux Liteは、性格上対象的な立ち位置にいます。他のXubuntu baseでは、ウクライナ産Chalet OSがあり、Conkyが非常に特徴的で、使いやすいDistibutionに仕上がっていました。また、Linux Mint Xfce editionやUbuntu FlavorsであるXubuntu、今年は取り上げませんでしたが、Multimedia suite Ubuntu Studio等非常にバランスの取れた良質なUbuntu baseが数多く存在します。
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筆者は、使いやすさ、安定性、軽快性のバランスの他、どれだけ面白みがあるか・・という見方もしますが、そもそもXfce4ベースで面白みのあるデスクトップが作れるかといえば、派手なWindow効果をもたせる云々は、安定性とのトレードオフになるため、あまり考えられず、となれば、付加的な機能性で見るしかありません。
Xfce4を搭載したUbuntu baseで見た場合、今年筆者が取り扱ったものの中では、VoyagerとChaletがこれにあたり、この2つのDistributionを比較すると、やはり、Conkyの他様々なカスタマイズを行っていて、今回Kodiまで搭載させてきたVoyagerに軍配が上がります。
したがって、今年の筆者のランキングでは、まず、Xfce4代表としてVoyager 16.04.xがベスト3に入ります。
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次にLXDE or Mateベースの軽量タイプUbuntu baseを見ていきます。
果たしてMateを軽量なWMと言えるのかという話はあるのですが、最近、Xfce4よりは軽いっていうご意見も多いため、今回は軽量タイプとしての評価をしてみました。
明らかにLXDEタイプと言えるのは、watt OS R10及びLXLE 16.04.1の2つのDistributionとなります。
前者は、Lubuntuから更に機能性を削り落としたDistributionのため軽いのは間違いありません。人によって変わるとは思うものの、筆者の場合は、筆者が使えるようにするため、結局wattOSの環境をLubuntu近くまで戻してしまった事もあって、機能性を割り切って捨てて使うならば、当初の軽快性は維持できるんだろうなと思っています。
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wattOSには、他Microwatt版がありますが、軽快性をとるのならこれが一番です。他Distributionと比較し使い勝手が大きく異なるなるため、easy of useとは言い難く、今回のランキングからは落としましたが間違いなくUbuntu baseの中では最軽量となります。
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次にLXLEですが、軽快性と機能性を兼ね備え、安定性も◎・・LXDEベースの中では筆者一押しでした。ただし、16.04 LTSベースであるLXLE 16.04.1はロケールの不備により、デフォルトでは英語を除く各国語サポートができず、ロケールの再インストールを必要としました。インストール面での不備は致命的で、ロケールの再インストールの解もLXLEサポートは出せなかったこともあり、今回、これをLXDE搭載Ubuntu base No1とするのはやめにしました。ただし、かなり手は入れたものの、日本語化&カスタマイズ終了後のLXLE16.04.1は、基本機能を見た場合、よくできている事は間違いありません。
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WMとしてMateを使用するものでは、Ubuntu Mateや、Linux Mint mate editionがあり、GTK3+に完全移行したMate 1.16を採用してきた事は割に大きかったと思います。Ubuntu Mateは更に外観をいくつか標準装備していて、面白いテーマ変更も行え楽しいんですが、本LXDE or Mateカテゴリの中でNo1をつけるには少々物足りない気がします。
さてLXDE色が強いものとして、Peppermint 7があります(LXDEとは言い切れません)。
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いわゆるクラウド型Ubuntu baseですが、安定性、軽快性、搭載アプリのバランスがよく取れており、ある程度カスタマイズ要とはいえ、iceによるクラウドアプリの登録機能は既存クラウドサービスとの新しい形での連携が可能で、今後のクラウドサービス連携のあり方を見せてくれるものです。筆者の場合は、とりあえず、onedriveとの連携部分をiceで作り、gmailはデフォルトで用意されているものを活用しています。特に、onedriveとの連携では、office online機能もシームレスに使えるため、筆者的には一押しとなります。
したがって、軽量タイプUbuntu baseの代表としてはPeppermint 7に決定です。
(実は軽量タイプとしてBodhi Linuxもあるのですが、やっぱり日本語化プロセスが他のDistributionと比較して違いすぎる点、カスタマイズ可能ですが、日本語環境では若干問題があり、今回ランキングからは外しています)
さて最後のカテゴリですが、Gnome3/Cinnamon/KDE Plasma 5系・・中~重量級といわれるUbuntu baseです。
KDE plasma5系は重たすぎるため、ランキングからすべて落としました。他残ったものという事になりますが、具体的には、elementary, Mint cinnamon,Budgie remix,Zorin coreあたりとなってきます(Ubuntu gnomeも重いためランキングから外しました)。elementary,Budgieを比較すると、
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比較的カスタマイズができないタイプで・・日本語化プロセスの平易性を見た場合、elementaryのほうが上。日本語化後の品質を見た場合、Budgieのほうが上。次にZorinですが・・
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まず、日本語化・・という観点から見れば、プロシージャ、品質の観点で、elementary,budgieよりも上、カスタマイズ度はelementary,budgieと同様に、限られた範囲で・・と考えたほうが良いタイプですが、事前に準備されたそのカスタマイズレベルはバラエティがあって、割に楽しい・・pre-installアプリもまずまずという事もあって、いろいろと設定上気を使わないといけない(笑)elementaryやbudgieよりもランキングは上となります。最後に、Mintですが、まず日本語化プロシージャはzorinの上をいきます。さらにMint 18.2 cinnamonからcinnamon 3.2を採用し、さらなる改善努力を行った結果、機能性・安定性が大きくアップしている事もあるんですが、Zorinも中々のものです。惜しむらくは、日本語化に関し、追加の作業を必要としないMintに対し、一手間いるタイプのZorin・・この差だけではないかと思います。中〜重量級Ubuntu baseの代表として、今までで最高のデスクトップと言われるMint18.2 cinnamonをzorin 12と比較し僅差ではありますが選択にする事にしました。
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さてこれでベスト3が出揃いました。最後にベスト3の中での筆者のランキングは、以下のようになります。

2016 best No1 Peppermint 7-20161201 !
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2016 best No2 Voyager 16.04.1.1 !
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2016 best No3 Linux Mint 18.1 cinnamon edition!
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筆者の中のBest No1は文句なくPeppermint 7でした。一般的にはVoyagerとなるでしょうが、筆者の中では、Voyagerでは無く・・。やはり、Chrome addonのMS office onlineをiceによってシームレスに使えるようにできる・・ところが大きかったです。
Best No2とBest No3は大御所&順当です。この筆者が選んだbest 3のそれぞれの差は僅差でこの中で順位をつけるのは、個人の趣味による所になっちゃいます。

という事で、2回に分けて投稿した”今年もやります。2016・・筆者の勝手なUbuntu baseランキング!”はこれにて終了・・。皆様、良いお年をお迎えください!