今年もやります。2016・・筆者の勝手なUbuntu baseランキング！(その１/主要トピックスと総括）

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Ubuntu base

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今年はまだ少し残ってますし、まだ、Ubuntu base、Debian baseの投稿は行いますが、この時期に必ず行ってる、筆者の勝手なUbuntu baseランキング・・というのを2回に分けて今年もやります。勝手なので、他の方がどう思うかなんて事は考えません(笑)。
まず、1回目は今年の主要トピックスと総括です。
１）Ubuntu 16.04 LTS and Ubuntu 16.04 LTS base Linuxリリース！


これが一番大きかった一年でした。Ubuntuは16.04 LTSから、Mir+Unity8へ、Lubuntuは、lxdeからlxqtへの本格的なtransitionに挑む事となり、次期LTSまでの期間はこの大きな変革を成功させるための準備＆試行期間となります。Kubuntuは一歩早く、WMに関しては、Plasma5に移行、Ubuntu Mateは、16.10のタイミングで、mate 1.16へのtransitionを果たしました。また新たなubuntu flavorとして、Ubuntu Budgieが追加されました。従来Budgie remixと呼ばれていたものです。


WMとしてBudgieを採用したUbuntu BudgieがUbuntu flavorとしての最初のリリースは、次期Ubuntu 17.04　baseからとなります。
ubuntuとubuntu flavorsに関してはこんな所でしょう。
次に他のUbuntu baseですが・・・。
16.04という新たなLTSがリリースされた事により、数年間大きな変更項目はなかったLTSベースが一気にリニューアルしてリリースされる事となりました。
Voyager、Lite、Zorin、Mint、Peppermint、wattOS、LXLE、elementary、Bodhi linux、Maui(Netrunner based on Kubuntuの後継）、ChaletOS等・・一部を除き、品質面、そして機能面共に大きく拡充しています。

<Voyager 16.04.1.1>


<Lite 3.2>


<Zorin 12>


<Mint 18.1 Cinnamon>


<Peppermint 7-20161201>


<wattOS R10>


<LXLE 16.04.1>


<elementary 0.4>


<Bodhi 4.0>


<Maui 2>


<Chalet 16.04.2>



２）平易化する日本語化プロセス
Ubuntu、Ubuntu flavors共に、日本語化プロセスが平易化し、Fcitx-Mozcの設定を含め一連のOSインスタレーションプロセスの中でDoneする方向性が確立しました。Gnome3と相性の良いiBus-Mozcは唯一Ubuntu Gnomeにのみ残っています。そんな中でKubuntu 16.04 LTSだけは、インストールプロシージャの不備により、しばらく完全日本語化ができない状態が続きましたが、16.04.1がリリースされる直前で収拾しました。

さて、次に上記以外のUbuntu baseを見てみます。
日本語化の出来が、Ubuntu、Ubuntu flavorsと同等で、極めて完成度が高いのが、やはりLinux Mintとなります。Ready to useという意味では、間違いなくMintのqualityは高いのですが、他のDistributionと比較して重いという問題もあります。Mintは18.1のタイミングでcinnamonのバージョンを3.2にあげ、その機能性を大きく上げてきました。またmate editionに関してもmate 1.16となりFull GTK+3 implementationとなったのは大きかったと思います。
その他のUbuntu baseの場合、language support等を立ち上げて、日本語化を完了させるDistributionがほとんどでしたが、その中で、LXLEだけは、インストールされているlocaleの問題で、英語圏以外の国のローカリゼーションが行えない状況が生まれました。本件は、ロケールを再インストールする事により収拾されますが、LXLEのサポートはログを見る限りかなり混乱をきたしていたようです。LXLEはLXLE14.04.4のタイミングでその構造を大きく変えてきており、そのtransitionの中で起きたわりに致命的バグだったと思います(Kubuntu16.04 LTSの日本語化の問題も致命的バグですが、各国語指定を行いインストールするとKDE Plasma5を消し去る・・というとんでもないものでした(笑)）。
日本語化以前のインタナショナリゼーションに問題を抱えていたelementaryですが、Ubuntu 16.04 baseとなった0.4 lokiからは、そのレベルが随分改善され、日本語化レベルも向上しました。ただし、日本語化した場合、一部文字入力不可のインタフェースも残っており、さらなる改善が望まれます。

３）X windows システムからWayland or Mirへ。。
今年の大きなトピックスとしてもう一つ上げるとすれば、Ubuntu baseではないものの、Waylandを標準搭載した、Fedora 25のリリースです。



WaylandはXアーキテクチャから、果たす役割が年々小さくなってきたXサーバを取り外し、よりシンプルな構造にした次期ディスプレイサーバープロトコルですが、中でも大きなDistributionであるFedora25がWaylandをデフォルトとして搭載してきた事は、いくら最新技術を積極的に取り込むFedoraとわかっていても、かなり驚きました。ただ、概ねアプリケーション動作上の問題は無く、wayland implementationの準備が地道に進められてきた事がよくわかる結果となりました。
それに対してUbuntu 16.10のタイミングから、カノニカルが提唱するディスプレイサーバMirとUnity8に切り替えて実験的に使えるようになっていますが、やはり安定性・機能性に欠ける状態であり、waylandの方がかなり先んじている感があります。

さて、どっちが標準を取るか・・ですが、fedora25に搭載された今の出来から考えると、無論waylandとなります。今後も様々なしのぎあいがあるとは思いますが。。
という事で今年のトピックス＆総括はこれにて終了・・。次回は、これらを踏まえて筆者の独断と偏見による自分勝手なUbuntu baseランキング行います(笑)。