トランプ大統領承認の最初の急襲作戦 米兵1人死亡

アメリカ国防総省は、イエメンで実施したイスラム過激派組織に対する急襲作戦でアメリカ兵1人が死亡したと発表しました。政府当局者によりますと、この作戦はトランプ大統領が承認した最初の急襲作戦で、戦死者が出たのはトランプ政権下で初めてだということです。
アメリカ国防総省は、アメリカ軍の部隊が28日、イエメンでアルカイダ系のイスラム過激派組織「アラビア半島のアルカイダ」に対して急襲作戦を実施し、アメリカ兵1人が死亡したと発表しました。

作戦では、アメリカ海軍の特殊部隊、シールズが未明の時間帯に過激派組織の拠点を急襲し、激しい銃撃戦の末、隊員1人が撃たれて死亡し3人がけがをしたほか、救出に派遣されたヘリコプターが着陸に失敗し、さらに数人のけが人が出たということです。

アメリカ政府の当局者によりますと、今回の作戦はトランプ大統領が承認した最初の急襲作戦で、戦死者が出たのはトランプ政権下で初めてだということです。

トランプ大統領は過激派組織IS=イスラミックステートなどイスラム過激派のテロ組織の壊滅を政策の優先課題に位置づけ、28日には、ISの壊滅に向けた包括的な計画を30日以内にまとめるよう命じる大統領令に署名しています。