青山祥子
2017年1月30日00時41分
29日午前10時20分ごろ、奈良市元興寺町にある国の重要文化財「藤岡家住宅」の雨どいと瓦が壊れていると、この家に住む藤岡忠明さん(69)が110番通報した。藤岡さんは28日午後8時過ぎ、帰宅途中に自宅周辺で何かがぶつかる音を聞いた後、白いキャンピングカーのような車が走り去るのを目撃し、翌日になって被害に気づいた。奈良署は道路交通法違反(事故不申告)容疑で捜査している。
雨どいは高さ約2・5メートルの部分がつぶれ、瓦1枚が屋根に乗った状態で割れていた。
藤岡家住宅は切り妻造り一部2階建てで、江戸中期の18世紀に建てられた。奈良の商家の細部を残し、1968年に重文に指定された。藤岡さんは「瓦も特別なもので修復するのは大変。当ててそのまま逃げた犯人に怒りを覚えます」と話した。(青山祥子)
トップニュース
新着ニュース
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部