岩手 岩泉町 雨量計データ 自動送信システム導入へ
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去年、台風による豪雨で大きな被害を受けた岩手県岩泉町は、住民への避難の呼びかけをより迅速に行うため、独自に設置した雨量計のデータを役場に自動送信できるシステムを導入することを決めました。
去年8月の台風10号による記録的な豪雨で、岩手県岩泉町では20人が死亡しました。
町内には、気象庁や県が雨量などを観測する地点を合わせて6か所、設けていますが、本州にある町の中で面積が最も広い岩泉町は、より詳しい情報を集めようと、30年余り前から川の上流の住宅や役場の支所など合わせて12か所に独自に雨量計を設置しています。
ところが、住宅に設置された雨量計のデータは、大雨が予想される場合、その家に住む人が1時間おきに役場に電話するなどして報告することになっていて、台風10号が岩手県に上陸した去年8月30日は、職員がほかの対応に追われるなどしたため、データは午前6時を最後に更新されなくなっていました。
町は、今後、避難の呼びかけなどの対策に確実につなげるため、住宅に設置された雨量計について、インターネットを通じてデータを自動送信できるシステムの導入を決めました。来年度の予算案に整備費を盛り込み、ことし夏までに運用を始めたいとしています。
岩泉町総務課の佐々木久幸室長は「情報が得られなかったことを反省し、避難の呼びかけを速やかに出せる体制を整えたい」と話しています。
町内には、気象庁や県が雨量などを観測する地点を合わせて6か所、設けていますが、本州にある町の中で面積が最も広い岩泉町は、より詳しい情報を集めようと、30年余り前から川の上流の住宅や役場の支所など合わせて12か所に独自に雨量計を設置しています。
ところが、住宅に設置された雨量計のデータは、大雨が予想される場合、その家に住む人が1時間おきに役場に電話するなどして報告することになっていて、台風10号が岩手県に上陸した去年8月30日は、職員がほかの対応に追われるなどしたため、データは午前6時を最後に更新されなくなっていました。
町は、今後、避難の呼びかけなどの対策に確実につなげるため、住宅に設置された雨量計について、インターネットを通じてデータを自動送信できるシステムの導入を決めました。来年度の予算案に整備費を盛り込み、ことし夏までに運用を始めたいとしています。
岩泉町総務課の佐々木久幸室長は「情報が得られなかったことを反省し、避難の呼びかけを速やかに出せる体制を整えたい」と話しています。
岩手県内 14市町村で独自の雨量計活用
NHKが岩手県内の33の市町村に取材したところ、陸前高田市や洋野町など14の市町村が、気象庁や県の観測地点とは別に独自の雨量計を設置しています。いずれも、自動的にデータを送るシステムを導入しているということです。
これらの市町村は、独自の雨量計を設置した理由として、「局地的な豪雨が観測されることがあり、国や県の雨量計がない地域についても雨の降り方を正確に把握し、避難指示や避難勧告などを迅速かつ的確に出せるようにするため」などと説明しています。
このうち、洋野町には沿岸部と山間部の2か所に気象庁の観測地点がありますが、町は7年前までに、町内の7つの地区にある防災行政無線の装置に雨量計を設置しました。観測したデータは役場に自動的に送られ、パソコンの画面で確認できます。
洋野町防災推進室の米内信博室長は「『集中豪雨』という言葉に象徴されるように、ここ数年、町内でも地域によって雨の降り方が大きく違うので、データを詳細に把握し、情報を提供するとともに、迅速な避難の呼びかけに活用している」と話しています。
これらの市町村は、独自の雨量計を設置した理由として、「局地的な豪雨が観測されることがあり、国や県の雨量計がない地域についても雨の降り方を正確に把握し、避難指示や避難勧告などを迅速かつ的確に出せるようにするため」などと説明しています。
このうち、洋野町には沿岸部と山間部の2か所に気象庁の観測地点がありますが、町は7年前までに、町内の7つの地区にある防災行政無線の装置に雨量計を設置しました。観測したデータは役場に自動的に送られ、パソコンの画面で確認できます。
洋野町防災推進室の米内信博室長は「『集中豪雨』という言葉に象徴されるように、ここ数年、町内でも地域によって雨の降り方が大きく違うので、データを詳細に把握し、情報を提供するとともに、迅速な避難の呼びかけに活用している」と話しています。