トランプ政権閣僚の初訪問先に韓国 尹外相の訪米も推進

【ソウル聯合ニュース】来月2日のマティス米国防長官の来韓を皮切りに、韓国と米国の国防・外交当局協議が相次いで行われる。

 トランプ新政権が発足したばかりで、協議では北朝鮮の核問題が最優先課題に挙げられる見通しだ。新政権の北朝鮮核問題への対応方針や韓米の連携策の概要が明らかになるとみられる。

 マティス氏の来韓はトランプ政権閣僚の初めての海外訪問となる。国務長官に指名されたティラーソン氏の承認が遅れている中、軍事当局の協議が先に行われることになった。トランプ政権が北朝鮮の核問題を深刻かつ喫緊の課題と認識していることがうかがえる。

 韓国の外交消息筋はマティス氏の来韓について、「これまでの慣行を破り、NATO(北大西洋条約機構)や中東ではなく、韓国と日本を先に訪れる」とした上で、「一種の破格」との見解を示した。

 「マッド・ドッグ(狂犬)」の異名を持つマティス氏は来月2日、韓民求(ハン・ミング)国防部長官と会談し、3日に日本を訪問する予定だ。トランプ政権閣僚の初来韓ということから、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と会談する可能性もある。

 一方、尹長官は来月中旬にドイツで開かれる20カ国・地域(G20)外相会議とミュンヘン安全保障会議前に、米ワシントンを訪問し、韓米外相会談を開く方向で調整を進めている。

 ただ、ティラーソン氏の承認後の日程は決まっておらず、来月10日にトランプ氏と安倍晋三首相の首脳会談が予定されており、韓米外相会談が実現するかどうかは不透明だ。

 韓米外相会談とは別に、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の韓日米首席代表会合がワシントンで開かれる見通しだ。

 尹長官のドイツ訪問前までティラーソン氏との会談が実現しない場合はドイツで会談を開くことも推進している。また、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像問題や米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」配備問題で対立している日本、中国ともドイツでの外相会談を調整しているという。

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