冷静沈着な大谷吉継を演じている片岡愛之助さん。
役柄と、三成への友情を語っていただきました!
僕が抱いていた大谷吉継のイメージは、忠義の人です。関ヶ原の戦いに集約されますが、勝算は低いと分かっている戦であっても、友のために駆けつける男気というのは、とても素敵だと思います。マネをしろと言われても、なかなかできることではありません。吉継公の生き様には、すごく感銘を受けますね。あと、みなさんも思っていらっしゃるでしょうけれど、「覆面の人」というイメージもありました。『真田丸』では、病にかかる前から描いてくださっているのでありがたかったです。作品によっては、覆面姿のみというものもありましたから(笑)。
関ヶ原へ行く前はちゃんとたどり着けるのか不安でドキドキしていたのですが、スマートフォンで調べたら、みなさんが写真付きで説明してくださっていて、とても参考になりました。小雨が降る中でしたが、吉継公のお墓に向かい合ったことで、胸につかえていたものが取れたといいますか、「よし、これで務められる」と思いを新たにすることができました。
大谷吉継という役を演じさせていただくにあたり、関ヶ原の戦場を訪ねて、そこにある吉継公のお墓をお参りさせていただきました。実在の人物を演じる時は、できるだけお墓参りをさせていただくようにしています。行っておかないと、大変な目に遭うこともあるんですよ。歌舞伎での話になりますが、『四谷怪談』の演目で、目元が腫れてしまった方がいました。お医者様に見ていただいても原因は分からなかったのですが、お岩さんのお墓参りに行ったら、急に腫れがひいたんです。ちょっと、怖いですよね。吉継公でも同じようなことが起こるとは思いませんが、歴史に名を残された方ですので、敬意を表するためにもお参りさせていただきました。
関ヶ原へ行く前はちゃんとたどり着けるのか不安でドキドキしていたのですが、スマートフォンで調べたら、みなさんが写真付きで説明してくださっていて、とても参考になりました。小雨が降る中でしたが、吉継公のお墓に向かい合ったことで、胸につかえていたものが取れたといいますか、「よし、これで務められる」と思いを新たにすることができました。
実際の吉継公がどんな人物であったのか、ある程度は頭に入れた上で撮影に臨みたいと思い、何冊か関連書籍を読みはしましたが、他の人のことばかり書かれていて、よくわかりませんでした。しかも、吉継公については伝説的な事柄が多く、読めば読むほど事実なのかが分からなくなってしまって(笑)。一番大事なことは、脚本家がこの人物をどういうふうに描いているのか、また、どう描きたいのか、ということですから、三谷幸喜さんがお描きになられた脚本を読ませていただき、そこから『真田丸』における吉継像を作っていきました。
脚本から感じたことは、大谷吉継という武将は、非常にいい人で、的確に判断を下し、物事を俯瞰して見ることができる人物だということです。三成も冷静沈着に物事を見極めますが、さらにそこから俯瞰して見ているのが、吉継ではないでしょうか。ですから、演じる際はシンプルに、どっしりと構えているようにしていました。撮影中に堺くん(真田信繁役)とは、「吉継はいい人すぎて怖いよね」という話になりましたね(笑)。
吉継は愛娘である春を信繁に託し、正室として嫁がせますが、信繁の将来性を見込んでいたと思います。頭の回転が早く、テキパキと物事をこなしていく姿を側で見て、きっと信頼を寄せていたのではないでしょうか。そういう部分は、堺くんによく重なると思います。ただし、吉継の信繁に対する扱いは、少し雑ですね。三成に任せっぱなしなところもありますから(笑)。
三成を演じる山本耕史くんとはNHK正月時代劇『新選組!! 土方歳三 最期の一日』(2006年)での共演以来です。何年も会っていませんでしたが、再会した時には、昨日別れたばかりのような感じがしました。互いの役柄の関係性も『新選組!! 土方歳三 最期の一日』とよく似ていて、すっと入ることができています。山本耕史くんは三成と同じように頭がよく、何でもできる男です。ムードメーカーで、いろいろと面白いことを言ってくれるので場がなごみます。
三成と吉継は、お互い信頼し合っている間柄でしょう。その中で、吉継の方が調停役といいますか、熱くなる三成をいさめる役割という気がします。三成は、吉継を頼りにしてくれているのではないかな。どちらも自分の考えがあり、ソリがあっていないかと思うこともありましたが、そういった部分もあるところに人間味を感じます。
“いい人”というのが際立つ吉継ですが、物事を成し遂げるためには仕方ないと割り切ってしまう一面も持ち合わせているので、ある意味の“冷酷さ”というか、冷静の中に熱いものがある男だとも感じていました。
しかし、三成と信繁との三人で御文庫にいるシーンが多く、熱さを表に出し、これまで声を荒げるようなことはありませんでした。このまま死んでいくのかと残念に思っていたのですが、第35回「犬伏(いぬぶし)」の中で「わしがおぬしを勝たせてみせる」と三成に言う場面で、ようやく熱くなることができました。ただ、死にかかっていますから(笑)、演じるのは非常に難しかった。息も絶え絶えで、目もかすみ、書状も書けるような状態ではない人物が頑張るわけですから、そこが苦しくもありましたけれども、とても演じ甲斐があったシーンでした。ただ仲がいいのではなく、違った感じの男の友情で、熱い二人です。撮影時の雰囲気はピリッとした緊張感はありましたが、楽しむことができました。三成と吉継の関係は、友情を超える人間同士の魂のつながりじゃないかと思っています。
しかし、三成と信繁との三人で御文庫にいるシーンが多く、熱さを表に出し、これまで声を荒げるようなことはありませんでした。このまま死んでいくのかと残念に思っていたのですが、第35回「犬伏(いぬぶし)」の中で「わしがおぬしを勝たせてみせる」と三成に言う場面で、ようやく熱くなることができました。ただ、死にかかっていますから(笑)、演じるのは非常に難しかった。息も絶え絶えで、目もかすみ、書状も書けるような状態ではない人物が頑張るわけですから、そこが苦しくもありましたけれども、とても演じ甲斐があったシーンでした。ただ仲がいいのではなく、違った感じの男の友情で、熱い二人です。撮影時の雰囲気はピリッとした緊張感はありましたが、楽しむことができました。三成と吉継の関係は、友情を超える人間同士の魂のつながりじゃないかと思っています。