大坂編の華やぎを象徴するような存在が茶々。
竹内結子さんに『真田丸』の茶々を語っていただきました!
大河ドラマ初出演です。本格的な時代劇で一人の女性の生涯を追っていくこと自体が初めてとなるので、撮影前は少し不安もありました。茶々の装いは彼女の立ち位置の変化に応じて変わっていきます。華麗にもなるその分、身動きは取り難くなり、まるで自分が何かの籠(かご)の中に閉じ込められていくようです。この体感を含めて“誰かになる”時間を過ごすことが出来るというのは素晴らしい経験になると感じています。
『真田丸』の茶々は、どこか無邪気な人です。脚本の三谷さんからは、言葉に裏を持たないでほしいという要望を受けて、冷静になれました。私の感覚からすると、茶々の生い立ちを意識するあまり“ややこしい人”を演じようとする“私”になってしまうって。そうではなく、一人の人としてあるために本当に拾わなければならない部分を見落とさないようにしつつ、脚本に忠実に演じていこうと思っています。今はその時、その状況を楽しんでいる茶々で。彼女はよく気の強い女性などと言われますが、それは癪(しゃく)だなと感じていたので、愛する存在を失ってきた哀しみゆえのもの、母としてのもの、それらを含めて強くなる女性でありたいと思っています。
茶々を演じるにあたり関連する書籍を読んだり場所に足を運んでみましたが、一番大切なのは、共演の方々との情報交換だと思っています。茶々の人物像について、人によって解釈が異なりますし、作品によって描かれ方も違います。その多面性が面白いなと(笑)。ですから、自由にやってみればいいじゃないか、と開き直るようになりました。
『真田丸』の茶々は、どこか無邪気な人です。脚本の三谷さんからは、言葉に裏を持たないでほしいという要望を受けて、冷静になれました。私の感覚からすると、茶々の生い立ちを意識するあまり“ややこしい人”を演じようとする“私”になってしまうって。そうではなく、一人の人としてあるために本当に拾わなければならない部分を見落とさないようにしつつ、脚本に忠実に演じていこうと思っています。今はその時、その状況を楽しんでいる茶々で。彼女はよく気の強い女性などと言われますが、それは癪(しゃく)だなと感じていたので、愛する存在を失ってきた哀しみゆえのもの、母としてのもの、それらを含めて強くなる女性でありたいと思っています。
茶々の魅力は、次から次へといろいろな方が好きになってくれるところでしょうか。いいなって思います(笑)。ただ、危ない人ですね。私はとにかく無邪気でありたいと思って演じていますが、非常に小悪魔的というか。ボディータッチが多くて、初対面の信繁にも「案外好きな顔」と言って顔に触れています。そういう行動が、小悪魔的で相手の誤解を招くのかもしれません(笑)。信繁さんは周りから「茶々様には近寄らないほうがいい」と言われながらも、茶々の言うことに耳を傾けてくれますし、秀吉さんも茶々のことを、甘えん坊で寂しがりと言って可愛がってくれますから。
でも、私だったら秀吉さんと一緒にいるのは、ちょっと苦痛だなと感じてしまいます。秀吉さんは親の敵でもあるので。ただ、そういうことを口に出せる時代でも状況でもなかったので、茶々はあえて考えないようにしていたのかもしれません。天真爛漫(てんしんらんまん)のように見えますが、茶々には状況を受け入れる賢さがあるし、笑顔でいることで生きのびる力を養っていたのかも。どこか真っ直ぐではない気持ちもあったでしょう。例えば、秀吉さんに対して自分の方が上だと思っている部分もあるけど、うまく甘えておこう、というような。脚本を読んでいると、いったいこの人は何を考えているのだろう?と思うこともあります。その気があるのかないのか、そのあたりの解釈がとても曖昧。だから、私もあえて考えないで演じるようにしています。
茶々は、人生において“とんでもないこと”が起きるパターンの人、だったのではないでしょうか。茶々自身が野心家だったとは思えません。さまざまな出来事が巡り巡って、結果的に巻き込まれてしまった人。その上で、トラブルに振り回されず、そこに入っていける人なのかなと感じています。きっと茶々は、秀吉さんが亡くなった後、豊臣家を、息子・秀頼を守るために頑張っただけです。
信繁役の堺雅人さんと秀吉を演じる小日向文世さんは、どちらも人に好かれる穏やかさがあり、優しい笑顔が共通点。お二人がいつも仲良くお話をされているのを見ると、本当に似た雰囲気の方だなと思います。ですが、役柄である信繁さんと秀吉さんは、違います。信繁さんは、理想のお兄ちゃんのような存在です。茶々にとっての安心材料。優しく包んでくれる温かさがあります。一方、秀吉さんは怖い人です。茶々に向ける笑顔と同じ顔で、「人の鼻を削げ」などと命じたりします。絶対的な権力を得た分、実はひどく孤独で危ういところが魅力ですね。
皆に可愛がってもらえる茶々ですが、石田三成との間にだけは、冷たい川が流れている気がします(笑)。三成には、「殿下の寵愛を受けているから近くに控えておりますが何か?」というような、一人ピリッとしたものがあります。それは茶々に対してだけではなく、全ての人に対しても同じです。でも、殿下から「うまくいくために、皆にもっと愛嬌を振りまけ」と命じられたなら、きっとやるのでしょうね。全て殿下のためにと考えている、その一本気な性分がとても魅力的だと思います。
女性陣がそろうと衣裳が華やかですけれども、実は秀吉さんが一番豪華です。いつもどこかしらにゴールドがあしらわれていて「今日もピカピカですね」と衣裳に触れています(笑)。ある時の陣羽織を見たときは、「殿下は一体何になりたいのだろう……」と思いました。
女性陣がそろうと衣裳が華やかですけれども、実は秀吉さんが一番豪華です。いつもどこかしらにゴールドがあしらわれていて「今日もピカピカですね」と衣裳に触れています(笑)。ある時の陣羽織を見たときは、「殿下は一体何になりたいのだろう……」と思いました。
大坂を舞台とした物語は、話が進むにつれて軽いノリではなくなってくると思います。その中で茶々がどう生きていくのかが、今から楽しみです。茶々に対してはネガティブなイメージが持たれていますが、それは歴史上で政権をとった側からのもの、と思うようにしています。おいおい、茶々なりの一途さも出てくると思いますので、共感していただけるとうれしいです。