[PR]

 フランスのオランド大統領は28日夕(日本時間29日未明)、米国のトランプ大統領と電話で会談した。トランプ氏が保護主義的な政策を打ち出しているのに対し、懸念を持っていることを伝えたという。

 トランプ氏の就任後初めての米仏首脳会談。仏大統領府の発表によると、オランド氏は「不安定で不確実な世界にあって、経済、政治の保護主義的な取り組みがもたらす結果について、懸念を示した」という。また、地球温暖化問題について、パリ協定の実現が重要だとも強調した。いずれも、トランプ政権が進める政策や考え方に疑問を投げかけた形だ。

 オランド氏はまた、EUの結束や、国連の重視、難民の受け入れの意義などについても説明したという。

 両首脳は、重要な問題について意見交換を続けて行くことで一致した、としている。(パリ=青田秀樹)