この記事には、多くのネタバレが書かれています。
2017年冬アニメ『青の祓魔師 京都不浄王篇』4話の感想、あらすじ、オススメ記事を纏めました。
気づいてしまったか…、燐
背信棄義(はいしんきぎ)とは、「信頼に背き、道義を捨て去ること」という意味です。しかしこの言葉が、達磨やマムシにそのまま当てはまる、という訳でもないようですね。
「俺は、蝋燭を燃やす事だけを意識しすぎていた…」
「本当に燃やしたいのは…、ここ(芯)だった!!」
「つまり…、少しの火でいい訳だ…」
燐は、これまで「蝋燭ごと」燃やそうとしていたのか。それで、今回芯に火をともすよう意識したら、かなり前進しました…と。気づくのが遅いよw
火のコントロールがうまくなって、何故アームストロング船長が出てくるんだ?w 知ってる名言がそれしかなかったのかな?w
処刑を避けるための訓練なんだけど、そういう危機感が少し薄いですね。出張所で異変があった時、躊躇無く飛び出そうとした事も、ちょっと軽率だったな。
あと、彼をシュラが止めようとしていたシーンは、やたらコミカルでしたw 最後の方でブス呼ばわりした時のやりとりといい、本当に兄弟みたいです。
マムシ「証拠? んなもんねーよ!!」
頭首や幹部の父親達が監視をしていたけど、結局不浄王の目を奪われてしまいました。
文字通り目を覆っていたマムシのお父さんは、可哀想だったなぁ。2期には、家族の事で苦労しているシーンが多いですね。
それにしても、監視一筋ってふざけすぎだw もうちょっとしっかりしてくれ、オヤジ達w
裏切り者が誰だかは分かりました。しかし、達磨が隠れて何をしているのかはまだ不明ですし、ギスギスとした展開はもう少し続きそうです。
ただ、今やっている話が後の展開のために必要だという事は、なんとなく分かります。
柔造がドアを閉じた後でも、出張所に繋がってましたけど、セキュリティ的に大丈夫なんだろうか?
マムシを糾弾している時の彼は、辛そうだったな。あそこの表情の描画もよかった。
「そこで、なにしとるんや。マムシっ」
「やっぱり、裏切りもんはお前やったんか」
犯人だったマムシ。大蛇に巻き付かれたマムシは、清姫みたいになってました。
「証拠は?」
「今、ここに、証拠なんぞあるかっ」
証拠は、あなたの横で飯食ってたんだよなぁ。
「しかも、そのサタンの息子を生かすために、我ら明蛇の本尊が使われてるという話や」
これは、どういう事なんだろう?
頭首の達磨が不可解な行動を取っている事、不浄王の左目が存在していた事、悪魔のメフィストが魔神サタンの子供を育てていた事。
彼女が騙されても仕方のない状況が、出来上がっていたんですね。
視聴者視点だと、燐達に感情移入しているから分かり辛いけど、客観的に見たら上層部に不審を覚えない方がおかしい状況です。
藤堂が巧みに誘導していったんでしょうけど、正十時騎士団や明蛇宗の組織としての脆弱性にも問題があったんじゃないかと思います。
立派なトサカ生えて…
ようやく、勝呂親子が再会しました。
達磨が、裏切り者なのかどうかは、まだ微妙なところです。
彼が、「立派なトサカ生えて」と冗談を言ってましたけど、負い目を必死に隠そうとしているようで痛々しかったです。何かきちんとした理由があって、秘密にしなければいけないとしても、もう少しまともな言い方があるだろうに。
「もう我慢の限界や…」
竜士は、責任感が強そうだから、尚更辛いんだろうなぁ。
シロウを失った時の燐と、状況が似ていますね。燐が竜士に詰め寄ったシーンには、直情的な登場人物特有の魅力が表れていました。
ああいう後先考えないところは、燐の長所でもあり短所でもある。彼の直球で正論をいう性格は、結構好きだ。
まぁ、あそこまで自分の過去と酷似した状況だと、どうしても竜士に感情移入しちゃうよなぁ。
「二度とぉ、戻ってくるなぁっ」
この発言の所為で、完全にスイッチが入ってしまう燐。
竜士と燐の対比が良かったですね。「親を切り捨てるな」という言葉に共感して人も多いんじゃないでしょうか?
いいタイミングでBGMが途切れる演出は、うまくハマっていました。でも、あのシーンで一番よかったのは、丁寧な表情変化の描画だと思います。
しかし、やらかしてしまった事に違いはありません。完全に、正体がバレてしまいましたね…。
そんなシリアスシーンの最中でも、「お座り」と言ったり、所長とも気の抜けた表情で話していたシュラ。
この人だけは、最後まで緊張感がなかったなぁw
彼女に動きを封じられる燐は、お釈迦様にこらしめられる孫悟空みたいだった。ブスと言わなきゃ、気絶させられなかったのにねw
それと予告で、達磨がシュラの尻を触ってました。あんな事してたら、そりゃ竜士に絶縁されそうになるわw
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狸先生、オヤジギャグを無視される
藤堂は、最低でも8年前から動いていた訳か。相変わらず不気味なしゃべり方だったな。
それにしても、相当優秀な敵役だ。実質、彼一人にかき回されている。
「ははは、たぬきかぁ。いいねぇ。でも今回は、あくまで宝生君に協力しているだけだよ」
マムシ「……」
柔造「……」
狸呼ばわりされた事には笑ったけど、オヤジギャグを使った事にはもっと笑ったw
◇
回想なんかを上手く入れて、1期のアニメを見ていない人のための配慮をしていましたね。特に、メフィストの申し開きのシーンと、シロウが果てるシーンは、効果的なタイミングで挿入されていました。
作画も安定しており、あのクオリティを維持していってくれると有り難いです。
来週あたりには、雪男もでるのかな? 最近、あの人を見ませんね。
今回不浄王の目が奪われたことで、藤堂は両目を揃えてしまいました。それと、青い夜の被害にあった明蛇宗の門徒に、燐がサタンの息子だとバレてしまった事が心配です。
いよいよ話が動き出してきました。これからは、テンポがどんどん良くなっていきそうですね。