性犯罪に厳しく対処を 刑法改正案を提出へ

性犯罪に厳しく対処を 刑法改正案を提出へ
法務省は、性犯罪に厳しく対処すべきだという指摘などを踏まえ、強姦罪の名称を変更して罰則を厳しくすることや、被害者の告訴がなくても起訴できるようにすることなどを盛り込んだ刑法の改正案を、今の国会に提出する方針です。
刑法の性犯罪の分野は、明治40年の刑法制定以降、大幅な見直しが行われていませんが、法務省は、性犯罪に厳しく対処すべきだという指摘や、性に関してさまざまな考えがあることなどを踏まえて、今の国会に改正案を提出する方針です。

改正案では、強姦罪について名称を変更したうえで、男性が性的な被害を受ける場合もあるとして、被害者を女性に限っている現在の規定を見直します。

また、強姦罪の法定刑の下限を3年から5年に引き上げることや、現在は被害者らの告訴を必要としている強姦罪や強制わいせつ罪などについて、告訴がなくても起訴できるようにすることなども盛り込まれます。

法務省は、3月上旬にも、こうした内容の刑法の改正案を国会に提出し、早期の成立を目指すことにしています。