読者の意見:日本統治時代の名残、小学校入学予定者の予備招集は無意味

 次年度から小学校に入学する子供の予備招集は教育関連の法律に定められていない。また各地の教育庁(教育委員会に相当)ごとに行われる日時もバラバラだ。予備招集はかつての日本統治時代に行われた仮入学の慣例に由来するもので、その名称が変わっただけだ。この予備招集の本来の目的は、学校側は入学予定者が全員入学するか確認することにあり、父兄と子供は学校について事前に知っておくという意味合いがある。

 しかし最近は子供のデータ化が進み、入学予定者が来なくなることはほとんどないだろう。また子供たちはすでにオリニチプ(民間の保育所)や幼稚園などでほとんどが集団生活を経験している。そのため寒い冬に6歳の幼児を学校に集め、つらい思いをさせる必要などない。教育庁や学校は入学予定者の数を把握して予算を確保し、クラスを事前に編成して教科書を配布すればそれでよい。制服のサイズを合わせる必要も、また教科書を注文する必要もないのに2カ月も前から真冬に子供たちを呼びつけるのは、もう時代にそぐわないのではないか。しかも1月初めに招集すれば、入学までの2カ月間(韓国では3月から新学期)に遠くに引っ越すこともあり得るだろう。そうなればその子は他の学校に入学するのだから、予備招集そのものが無意味になる。それでも予備招集が必要というなら法律で定め、時期も2月末の入学直前に先送りするなど制度を見直してほしいものだ。

ヒョン・ナンミンさん(釜山市釜山鎮区)
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