日韓合意やウィーン条約に反し、釜山の日本総領事館前に慰安婦像を設置した韓国から、信じがたいニュースが飛び込んできた。最大野党「共に民主党」の国会議員が、議員会館に朴槿恵(パク・クネ)大統領の顔を合成した裸婦画を展示したというのだ。職務停止中だが朴氏は「国家元首」であり、自国の品位や名誉を汚す「狂気の沙汰」といえそうだ。
中央日報(日本語版)によると、20日から議員会館で開かれた展示会に出展された問題の絵は、19世紀のフランスの画家、エドゥアール・マネの代表作「オランピア」をパロディーにした「汚い睡眠」というものだ。
ベッドの上でポーズを取る印象的な裸婦画に、朴氏の顔がはめ込まれていた。脇には、朴氏の親友で、国政介入疑惑で起訴された崔順実(チェ・スンシル)被告が、背景には2014年4月に沈没した旅客船「セウォル号」が描かれていた。正直、不快感を覚える。
当然だろう。国民の代表者が集まる国会の施設で、大統領を貶める絵が飾られているのだから。日本をはじめとする先進国で同様の事案が発生したら、党首辞任や政党解党に直結しかねない。
絵を展示した共に民主党には、次期大統領選の世論調査でトップを走る文在寅(ムン・ジェイン)氏が所属する。大統領候補を擁する責任政党として、あまりにお粗末としかいいようがない。