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トランプ米大統領の「米国第一」に滋賀県知事苦言「自分だけの豊かさ求める考え、滋賀とはまったく違う!」
ドナルド・トランプ氏が第45代米大統領に就任したことを受け、滋賀県の三日月大造知事は24日の定例記者会見で「滋賀県の考え方とはまったくちがう物言いをされる大統領が出てきた」と感想を述べた。
トランプ氏が就任後の演説で「米国第一」を強調したことにふれ、三日月氏は「自分だけの豊かさではなく、すべての人が心で実感できる豊かさを基本理念にしている滋賀県の方向とはまったくちがう」と指摘。その上で「私たちの理念を届けられるのであれば、トランプさんに届けたい」と述べた。
また、トランプ氏が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)離脱を表明したことに対しては、「とても不安に思っている。二国間交渉になれば、通商の条件は変わってくる。農業分野のみならず、工業分野でもかなり厳しい交渉がしいられるのではないか」と懸念。日本政府に対し「不利な状況にならないよう、しっかりとしたたかに交渉に臨んでいただきたい」と要望した。