イラク人らの搭乗拒否　エジプト航空、米大統領令で措置

　エジプト航空が２８日、カイロ発ニューヨーク行きの便でイラク人５人、イエメン人１人の搭乗を拒否したとロイター通信が伝えた。カイロ国際空港の関係者が語ったという。

　米大統領令による、中東アフリカ７カ国に対する入国ビザの発給制限に基づく措置だという。６人は米国への入国ビザを取得しており、乗り継ぎでカイロに到着したが、出身国に戻されたという。エジプトメディアによると、イラク人家族４人についてカイロの空港当局がニューヨークの空港当局に照会したところ、入国を拒否されたという。

　一方、カタール航空は７カ国の国籍保持者に関して、米国の永住許可証（グリーンカード）または政府、国際機関、国連、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の各関係者に発給されるビザの所持者だけが米国に入国できるだろうとする注意喚起の文章をウェブサイトに掲載した。（カイロ＝翁長忠雄）