電子書籍定額読み放題サービス「Oyster」共同創業者で、投資家のエリック・ストロンバーグ氏がMediumに「The Startup Idea Matrix」と題した記事を投稿しました。
エリック・ストロンバーグ氏が創業したOysterは2015年にGoogleが買収、彼はそのままGoogleに残り、LinkedInプロフィールによれば、Google Playのニューヨークチーム・リーダーとなっています。
2016年9月に、Google公式ブログに、プロダクト・マネージャーとしてGoogle Play Booksに関する投稿があります。
Google Play Books invites you to “Discover” a world of reading
スタートアップのアイデア・マトリクス
彼がMediumに投稿したマトリクスは、Google Spreadsheetでフルバージョンが公開されており、誰でも閲覧できます。
Startup Idea Matrix(フルバージョン)
マトリクスには100以上のスタートアップがマッピングされています。
縦方向は業界・ジャンル(旅行、ファッション、教育など)の分類を示し、横方向はサービス特徴(定額モデル、マーケットプレイス型、モバイルネイティブなど)を示しています。
たとえば、Uberであれば「交通」と「オンデマンド」、Instagramであれば「写真」と「モバイルネイティブ」がクロスしたところに置かれています。
マトリクスを縦方向に見ていくと、すでにいろんな業界に展開されているサービスコンセプトがわかります。たとえば「マーケットプレイス型(原文:Create a marketplace)」はebay、airbnbをはじめ、12分野で該当サービスが載っています。
また、横方向に見ていくと、様々なサービスコンセプトに適応する業界が見えてきます。たとえば、「教育」を横に見ていくと、以下の4サービスがあります。
(1)UDACITY
無料オンライン教育プラットフォームの「UDACITY」は「教育」×「無料(原文:Make a paid product free or very cheap)」。
(2)MASTERCLASS
著名人によるオリジナル独占講座を持つ「MASTERCLASS」(「Netflix」の教育版)は、「教育」×「独占オリジナル(原文:Produce original and exclusive content)」。
ケヴィン・スペイシー、ダスティン・ホフマンによる演技講座、セリーナ・ウィリアムズ選手によるテニス講座、作家のジェイムズ・パタースンによる執筆講座などがあります。
(3)luminosity
脳トレプログラムを配信する「luminosity」は、「教育」×「モバイルネイティブ(原文:Build it as mobile-native)」。
(4)Altschool
生徒の学習状況にパーソナライズしたカリキュラムを組む小規模学校「Altschool」は、ここまでの3つと違ってオフラインの学校とオンラインの支援を組み合わせたサービスで、マトリクスでは「教育」×「フルスタック型(原文:Create a fullstack offering)」で紹介されています。
教育分野が気になったので、ひとつひとつ見ていきましたが、マトリクスには知らないサービスもたくさん載っていて、参考になります。
The Startup Idea Matrix