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ロシア海軍ミサイル駆逐艦が舞鶴寄港、2年3カ月ぶり日ロ共同訓練へ 京都府
京都府舞鶴市の舞鶴港や若狭湾北方海域で22、23日に実施される海上自衛隊とロシア海軍の捜索・救難共同訓練に向け、20日、同市の海自北吸岸壁に露のミサイル駆逐艦「アドミラル・トリブツ」(全長163メートル、最大排水量8636トン)と補給艦「ボリス・ブトマ」(同162・1メートル、同2万3860トン)が寄港した。海自と露海軍の共同訓練は2年3カ月ぶり。
■日露で中国を牽制…21日に一般公開
海自と露海軍は平成10(1998)年から共同で捜索・救難訓練を行っており、今回が16回目。ロシアが平成26(2014)年3月にウクライナ・クリミア半島を一方的に編入後、同年10月を最後に行われていなかった。訓練再開の背景には、中国の北極海航路への進出などを念頭に極東での日露の連携強化を図り、中国への抑止力とする狙いがあるとみられている。
アドミラル・トリブツは1985年就役で、4連装ミサイル発射筒や100ミリ単装砲2門などを備え、対潜ヘリ2機を搭載している。ボリス・ブトマは軽油1万3千トンを積むことができる。