小中学校などで600人以上が集団食中毒か 和歌山 御坊
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和歌山県御坊市の小中学校や幼稚園に通う子どもなど、600人以上が下痢やおう吐などの症状を訴えていることがわかり、和歌山県は同じ給食センターで調理された給食が原因の集団食中毒の疑いがあると見て調べています。
御坊市の教育委員会によりますと、27日午前中、市内のすべてにあたる15の小中学校や幼稚園に通う子どもなどが下痢やおう吐などの症状を訴えているという連絡が相次ぎました。
症状を訴えているのは、教員も含めてこれまでに633人に上るということで、教育委員会は27日、市内すべての小中学校と幼稚園で休校や休園の措置を取りました。
教育委員会によりますと、症状はいずれも26日夜から27日朝にかけて出ていて、病院で治療を受けている人もいますが、これまでのところ症状が重い人はいないということです。
子どもたちが症状を訴えた15の小中学校や幼稚園には市内の同じ給食センターで調理された給食が提供されていることから、和歌山県は給食が原因の集団食中毒の疑いがあると見て、詳しい原因を調べています。
症状を訴えているのは、教員も含めてこれまでに633人に上るということで、教育委員会は27日、市内すべての小中学校と幼稚園で休校や休園の措置を取りました。
教育委員会によりますと、症状はいずれも26日夜から27日朝にかけて出ていて、病院で治療を受けている人もいますが、これまでのところ症状が重い人はいないということです。
子どもたちが症状を訴えた15の小中学校や幼稚園には市内の同じ給食センターで調理された給食が提供されていることから、和歌山県は給食が原因の集団食中毒の疑いがあると見て、詳しい原因を調べています。
給食センター長「申し訳ない」
御坊市の給食センターによりますと、センターでは、御坊市内などの15の公立の小中学校や幼稚園に給食を提供しているということです。
給食のメニューはすべての学校で同じで、26日はサバのみそ煮、きんぴら大豆、けんちん汁、25日は塩ちゃんこと磯あえでした。
ごはんや牛乳は、センターでは取り扱っておらず、別の複数の業者が学校に直接配送しているということです。
一方、幼稚園では、26日は給食はなかったということです。
また、給食と同じメニューを食べたセンターの職員も、数人が27日朝から、下痢やおう吐の症状を訴えて欠勤しているということです。
センターでは加熱調理したあとの料理の温度を測ったり、肉など、生ものを触る際には手袋やエプロンを取り替えたりするなど、マニュアルに基づいて衛生管理をしており、26日までの数日で体調の変化を訴えた職員はいなかったとしています。
御坊市立給食センターの森田誠センター長は「センターで調理した給食に原因がある可能性が高い。日ごろから衛生管理に気を配っていただけに、とても残念で、本当に申し訳ない。調査には最大限協力したい」としています。
給食のメニューはすべての学校で同じで、26日はサバのみそ煮、きんぴら大豆、けんちん汁、25日は塩ちゃんこと磯あえでした。
ごはんや牛乳は、センターでは取り扱っておらず、別の複数の業者が学校に直接配送しているということです。
一方、幼稚園では、26日は給食はなかったということです。
また、給食と同じメニューを食べたセンターの職員も、数人が27日朝から、下痢やおう吐の症状を訴えて欠勤しているということです。
センターでは加熱調理したあとの料理の温度を測ったり、肉など、生ものを触る際には手袋やエプロンを取り替えたりするなど、マニュアルに基づいて衛生管理をしており、26日までの数日で体調の変化を訴えた職員はいなかったとしています。
御坊市立給食センターの森田誠センター長は「センターで調理した給食に原因がある可能性が高い。日ごろから衛生管理に気を配っていただけに、とても残念で、本当に申し訳ない。調査には最大限協力したい」としています。
「子どもを休ませる」連絡相次ぐ
御坊市の御坊小学校では27日朝、保護者から、「子どもを休ませる」という連絡が相次ぎ、午前8時半すぎ、すべての保護者に「きょうは臨時休校にする」とメールで伝えたということです。
この小学校では、全校児童337人のうち111人と、教職員30人のうち10人の、合わせて121人がおう吐や下痢などの症状を訴えているということです。
また、市内の野口小学校によりますと、27日朝早く、保護者から「子どもがおう吐や下痢などの症状を訴えているので休ませる」という連絡が相次いだということです。
下痢などの症状を訴えたのは、全校児童106人のうち52人で、教職員2人も症状を訴えているということです。
学校が保護者からの連絡をまとめたところ、症状は、いずれも、26日午後7時から10時ごろにかけて出たということで、重い症状の児童はいませんが、医療機関を受診した子どももいたということです。
給食は、すべて市の給食センターから提供され、学校では調理を行っていないということです。
いずれの小学校も、週明けの月曜日に授業を行うか、教育委員会などと対応を協議しています。
この小学校では、全校児童337人のうち111人と、教職員30人のうち10人の、合わせて121人がおう吐や下痢などの症状を訴えているということです。
また、市内の野口小学校によりますと、27日朝早く、保護者から「子どもがおう吐や下痢などの症状を訴えているので休ませる」という連絡が相次いだということです。
下痢などの症状を訴えたのは、全校児童106人のうち52人で、教職員2人も症状を訴えているということです。
学校が保護者からの連絡をまとめたところ、症状は、いずれも、26日午後7時から10時ごろにかけて出たということで、重い症状の児童はいませんが、医療機関を受診した子どももいたということです。
給食は、すべて市の給食センターから提供され、学校では調理を行っていないということです。
いずれの小学校も、週明けの月曜日に授業を行うか、教育委員会などと対応を協議しています。
症状は重くない
御坊市の中心部にある国保日高総合病院によりますと、26日午後7時ごろから、10代の子どもや教職員がおう吐などの症状を訴えて、次々と診察に訪れたため、病院は食中毒の疑いがあるとして、保健所に連絡を入れたということです。
病院によりますと、26日夜から27日昼までに診察に訪れたのは、小学生58人、中学生17人、教員1人の合わせて76人で、手に持った袋におう吐しながら診察に訪れた人もいたということです。
熱が出た人もいたということですが、いずれも症状は重くなく、入院の必要はなかったということです。
病院によりますと、26日夜から27日昼までに診察に訪れたのは、小学生58人、中学生17人、教員1人の合わせて76人で、手に持った袋におう吐しながら診察に訪れた人もいたということです。
熱が出た人もいたということですが、いずれも症状は重くなく、入院の必要はなかったということです。
30日まで休校や休園に
御坊市の教育委員会では27日午後、市内の小中学校の校長や幼稚園の園長が集まり、緊急の会議が開かれました。
教育委員会によりますと、この中で、来週30日の月曜日までは市内のすべての小中学校や幼稚園を休校・休園にすることや、その後の再開については保健所などと協議して判断することなどを決めたということです。
教育委員会は、それぞれの学校などに対して、校内の消毒を依頼し、図書館など、子どもが出入りする施設の消毒はすでに行ったということです。
御坊市教育委員会の奥幹夫教育長は「迷惑をかけて申し訳ない。保健所や学校などと連携を取りながら、全力で対応に取り組みたい」と話しました。
教育委員会によりますと、この中で、来週30日の月曜日までは市内のすべての小中学校や幼稚園を休校・休園にすることや、その後の再開については保健所などと協議して判断することなどを決めたということです。
教育委員会は、それぞれの学校などに対して、校内の消毒を依頼し、図書館など、子どもが出入りする施設の消毒はすでに行ったということです。
御坊市教育委員会の奥幹夫教育長は「迷惑をかけて申し訳ない。保健所や学校などと連携を取りながら、全力で対応に取り組みたい」と話しました。
専門家「今後 患者が増える可能性も」
和歌山県御坊市の小中学校や幼稚園に通う子どもなどが相次いで下痢やおう吐などの症状を訴えたことについて、食中毒などに詳しい、大阪府立大学食品安全科学研究センターの三宅眞実センター長は、「現時点で原因は特定できないが症状などからノロウイルスや、カンピロバクターなどが原因と考えられ、今後、患者が増える可能性もある」としています。
そのうえで、「家庭内でさらに感染が広がる可能性もあり、特に子どもについては体調を十分に気にかけてほしい。下痢やおう吐、発熱といった症状があればすぐに病院で受診し、症状がなくても手洗いを丁寧にするなどの対策を取ってほしい」と話しています。
そのうえで、「家庭内でさらに感染が広がる可能性もあり、特に子どもについては体調を十分に気にかけてほしい。下痢やおう吐、発熱といった症状があればすぐに病院で受診し、症状がなくても手洗いを丁寧にするなどの対策を取ってほしい」と話しています。