トランプ大統領 メキシコ大統領と電話会談

トランプ大統領 メキシコ大統領と電話会談
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今月予定されていた首脳会談を中止したアメリカのトランプ大統領とメキシコのペニャニエト大統領が電話で会談し、トランプ大統領が国境沿いに建設するとしている壁の費用負担について公の議論は控え、今後、協議を通じて解決を目指すことで一致しました。
アメリカのトランプ大統領とメキシコのペニャニエト大統領は27日、およそ1時間にわたって電話で会談しました。

ホワイトハウスとメキシコ大統領府によりますと、この中で両首脳は、アメリカのメキシコに対する貿易赤字や両国関係の重要性、それに薬物や武器の違法な流入を止めるために協力する必要性などをめぐって協議したということです。

そしてトランプ大統領が、国境沿いに建設するとしている壁の費用負担については立場の隔たりを認識する一方、今後、協議を通じて解決を目指すことで一致したということです。

また、メキシコ政府は、壁の建設費の負担について公の議論を控えることでも合意したと発表し、ホワイトハウスの報道官も記者団に同様の認識を示しました。

トランプ大統領は、記者会見で「非常に友好的な電話だった。メキシコとの国境はぜい弱で薬物が持ち込まれているが私はそんなことは許さない。貿易協定などについても再交渉するつもりだ」と述べ、今後、数か月にわたってメキシコと交渉を続けていく姿勢を示しました。

壁の建設をめぐっては、トランプ大統領がメキシコに費用の負担を求める一方、ペニャニエト大統領は「メキシコが建設費用を支払うことはない」と述べ、今月31日に予定されていた直接会談が中止されています。