吉川喬
2017年1月28日07時17分
大阪府茨木市の郡(こおり)・倍賀(へか)遺跡で、弥生時代中期とみられる人形土製品(ひとがたどせいひん)1点が見つかった。府文化財センターが26日発表した。人をかたどった土偶の人形土製品は弥生中期のものとしては府内で初めてで、ほぼ原形をとどめて出土したのも珍しいという。
市教委などが昨年6月から調査していた。「方形周溝墓」の跡約140基が確認され、人形土製品はその中から見つかった。高さ5・9センチ、胴幅3センチで、球形の頭部と底が平らな円筒形の胴体部でできている。目鼻だけでなく耳の穴まである精巧なものという。碧玉(へきぎょく)製とみられる装身具の菅玉(くだだま)3点も見つかった。
埋葬部分の周囲に溝を掘った方形周溝墓は、長辺約18メートル、短辺約12メートル、面積約220平方メートルの大きな墓もあった。
これまでの市の調査では周辺か…
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