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ドームシアターで動物園間近に 飯田市美術博物館に専門研究員着任

臨場感たっぷりに投影されるフンボルトペンギン=飯田市美術博物館で

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 飯田市美術博物館に本年度、ドームのデジタルプラネタリウム「天歩(てんぽ)」の番組制作を手がける専門研究員が着任した。元和歌山大特任助教の吉住千亜紀さんで「ドームシアターで星以外を見る魅力を伝えたい」と話す。

 同館は二〇一〇年度のプラネタリウムのデジタル化に合わせ、和歌山大観光学部と飯田をPRするオリジナル番組を作り、投影を始めた。現在は遠山霜月祭やりんご並木など十六作品がある。

 吉住さんは当時、同学部でドーム映像の研究をしており、飯田の番組制作に関わってきた。本年度は小さな子も親しめる番組を作ろうと、飯田市立動物園をテーマに春から企画を進め、撮影や編集に取り組んでいる。

 番組は十分と三分の二種類。昨年十一月から魚眼レンズのカメラを手に動物園に通い、飼育員の協力で餌を食べるコモンリスザルやパルマワラビー、水中を泳ぐフンボルトペンギンなど動物の生態を間近にとらえた。

 大きなドームに投影された動物は臨場感にあふれ、素早い動きを体感できる。同館での完成披露は三月十八日の予定で、吉住さんは「生き物を身近に感じる動物園について考えるきっかけになれば」と期待している。

 番組は、三月五〜七日に東京で開かれる国際科学映像祭(ドームフェスタ)のコンテストに出すほか、インターネット配信もする。

 (石川才子)

 

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