日本近現代史の研究者で、日本における「慰安婦」制度(性奴隷制)研究の第一人者として知られる吉見義明氏(70)が、41年間務めた中央大学教授を今年度で退任することになり、最終講義が20日、同大・多摩キャンパスで行われた。「歴史学の楽しみ」と題した講義で同氏は、長年の教育・研究を集大成し、今後の目標などについて語った。
登壇する吉見教授
講義に先立ってあいさつに立った商学部長の木立真直教授(60)は、吉見氏の同大における教育・研究の業績について称えながら、「吉見教授は歴史や社会に厳しく対峙し、学問分野の泰斗として活躍されてきた一方、自然体で教育に携わってこられた。今、日本は非常に大きな歴史の転換点にある。歴史の視点から現代をどう捉え、未来をいかに見据えるのか。今日の最終講義は、将来を担う若者たちが歴史学を楽しみながら育ってほしいという吉見教授の思いが込もったものになるのでは」と期待感をにじませた。
「歴史学の研究を続けてきて何が楽しかったか、歴史学者の密かな喜びとは何なのか。それは史料発見とその評価を行うことだ」
講義の冒頭、そう語った吉見氏は、歴史研究の過程でどのような史料と出会い、また、それらとどう向き合ってきたのか、自身の研究生活を振り返った。
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