全日空機オーバーラン 滑走路の端で時速40キロ

全日空機オーバーラン 滑走路の端で時速40キロ
k10010855641_201701280508_201701280517.mp4
今月、新千歳空港で全日空機がオーバーランしたトラブルで、機体が滑走路の端に至った時に時速およそ40キロのスピードが出ていたと見られることが航空関係者への取材でわかりました。機体の制動装置に異常はなかったということで、国の運輸安全委員会はブレーキ操作に遅れがなかったどうかなど原因を詳しく調べています。
今月19日、新千歳空港に着陸した全日空機のプロペラ機が滑走路の端を超えて停止し、国の運輸安全委員会の調査官は「オーバーラン」にあたるという認識を示しました。

この全日空機は、着陸後、滑走路の先端で曲がって誘導路に入るよう指示されていましたが、機体が先端に至った時に、通常よりもかなり速い時速40キロほどのスピードが出ていたと見られることが航空関係者への取材でわかりました。

当時、新千歳空港では、雪のため2本ある滑走路のうち1本が閉鎖され、残りの1本に発着機が集中していました。

機長は、トラブル後の聞き取りに対し、「後続機が続いていたため、着陸後、なるべく早く滑走路を出ようとしていた」などと話していたということです。

機体の制動装置に異常はなかったということで、国の運輸安全委員会は、ブレーキ操作に遅れがなかったかどうかなど、関係者への聞き取りや機体のデータの分析などを進めて原因を詳しく調べています。